中小食品メーカー向け新市場調査サービス「Food Spread」の登場

日本には約52,000社の食品メーカーが存在し、その多くは地方に根差した中小企業です。特に、数人で運営されている企業も見受けられます。これらの企業は、地元の食材を活用したり、無添加や有機JAS取得製品を手がけるなど、独自のこだわりを持った商品を展開しています。しかし、その品々は少量生産であるがゆえに、大手流通に乗ることが難しく、まだ知られていないブランドや製品が多数存在しています。近年では、オーガニックや無添加の食品に対する消費者の関心が高まり、こうしたこだわりの製品も増加しています。

一方で、消費者の味覚や好みは多様であり、商品開発やマーケティングにおいて個々のフィードバックが重要な要素となります。しかし、実際には多くの食品メーカーが消費者と直接的な接点を持つことができていないのが現状です。そこで、株式会社Bridgeは、iMarke社と協力し、新たなサービス「Food Spread」を紹介することになりました。このサービスは、中小食品メーカーが消費者の意見を収集できる仕組みを提供します。

「Food Spread」では、InstagramやTwitterなどで活動しているインフルエンサーに調査したい商品を提供します。インフルエンサーは、その商品を実際に試食したり、調理を行ったりします。もし気に入った場合には、そのアイテムに関する投稿をSNSに行います。投稿された場合は、投稿後のデータを収集し、されなかった場合にはその理由を聞くことで、両方の視点から得られる情報をレポートにまとめて食品メーカーにフィードバックします。

インフルエンサーの選定は、製品のターゲットに基づいて行われ、製品と消費者層が近いインフルエンサーを選ぶことに重点が置かれています。この調査プロセスは、申し込みから約3週間で完了し、費用は数万円というリーズナブルな設定になっています。これにより、広告予算の策定やデザイン変更の参考データとしても活用可能です。

「Food Spread」の主な特徴

- 数万円で調査を実施可能
- 商品に対する良い意見と悪い意見を両方同時に取得できる
- 比較的短期間で調査を完了できる

さらに、Food Spreadを通じてインフルエンサーマーケティングとの親和性が確認された場合、マーケティング活動のディレクションを行うこともできます。これにより、インフルエンサーを活用した新たな広告戦略を展開することが期待できます。中小食品メーカーにとって、この新しいサービスは、消費者のニーズを的確に把握し、製品の魅力を広める貴重な手段となるでしょう。これからの成長に期待が寄せられています。