台湾珍味文学展の開幕
2023年8月6日、東京・虎ノ門に位置する台湾文化センターで「“おいしい”本を心ゆくまで~台湾珍味文学展」が開幕しました。この展示は、台北駐日経済文化代表処と国立台湾文学館が共同で主催し、台湾の文学作家が描く多様なグルメをテーマにしたものです。
開幕式と謝長廷・駐日代表の挨拶
イベントの開幕式には、謝長廷駐日代表が出席し、台湾の文学とグルメの結びつきを強調しました。彼の挨拶では、「台湾グルメを日本の皆様に知ってもらうことが、この展示の目的です」と語り、日本の支持に感謝の意を示しました。特に、謝代表のこのイベント参加は彼の任期の最後のものとなり、台湾と日本の相互支援の重要性についても触れました。
特別な料理のデモンストレーション
開幕式では、台南・阿霞飯店の料理長、呉健豪氏による「紅蟳米糕」(蟹のおこわ)の調理実演が行われました。この料理は台湾の文化を象徴する一品で、参加者はその美味しさを直接体験する機会を得ました。また、詩人の焦桐氏が、彼の詩に登場する台湾料理について解説し、文学と食文化の交差点を深く理解させてくれました。
展示の内容
展示は主に三つのコーナーで構成されています。「文学の祝宴12の料理」では、日本でも知られる台湾の名物料理を12品選び、その料理に関連した文学の一文を紹介します。また、「日常の食卓」セクションでは、飲食にまつわる台湾の文学作品を日本語で簡潔に紹介しています。最後に「風土の味を体験」というコーナーでは、台湾の飲食文化をより身近に感じられる映像や絵本などが展示されています。
このようにして、訪れるすべての人々が台湾文学の深さと、文化の豊かさを感じられる内容となっているのが特徴です。特に、美しいパンフレットには、自由にお好きな料理のイラストにシールを貼ることで、自分だけの円卓フルコースを作るというユニークな体験が用意されています。
展示会期
「“おいしい”本を心ゆくまで~台湾珍味文学展」は、8月30日(金)まで開催されます。ぜひ、この機会を逃さず、文学や料理を通じて台湾の魅力を堪能してください。