フィジカルAIによる新たな通信手段
愛媛県松山市の株式会社愛媛CATVが、この度、NTTアドバンステクノロジ株式会社のフィジカルAIを駆使したワイヤレスレーザ通信装置「CENTAURI」を国内で商用導入しました。この取り組みは、地域の美観を損なわずに、高速かつ低遅延のネットワーク構築を図るものです。この通信技術は、今後の様々な環境での活用が期待されています。
背景と課題
愛媛CATVがワイヤレスレーザ通信装置であるCENTAURIに目を付けた背景には、松山城におけるWi-Fiサービスや映像伝送の強化がありました。このエリアでの光ファイバー敷設には物理制約が多く、またマイクロ波通信では十分な速度を確保できないため、新しい解決策としてCENTAURIが導入されることになりました。松山城から愛媛CATV社屋までの約800メートルを無線で接続し、通信環境を飛躍的に向上させることを目指します。
CENTAURIの特長
CENTAURIにはいくつかの特筆すべき特長があります。
1.
高速かつ長距離通信: 10Gbpsモデルでは最大3km、25Gbpsモデルでは最大1kmの通信が可能です。
2.
簡易設置: フィジカルAIによる自動光軸調整機能を搭載しており、素早い設置が実現されます。
3.
免許不要: 無線局免許の取得や光ファイバ敷設工事が不要で、迅速に導入できるため、初期コストも軽減されます。これにより、多くのユーザーが手軽にこの通信技術を利用できるようになります。
実証実験の結果
実証実験は松山城と愛媛CATV社屋の間で行われ、約一ヶ月にわたり通信状態を確認しました。実験の結果、CENTAURIのサイズは既存のカメラと同じ程度であり、松山城の美しい景観を壊さないことが証明されました。さらに、設置の際にはフィジカルAIの機能によって作業がスムーズに進行し、60分以内に調整が完了しました。検証期間中には、悪天候にもかかわらず安定した通信が維持され、その効果が示されました。
今後の展開
愛媛CATVでは、今後城山公園や他の観光地でのCENTAURIの活用を検討しています。また、NTT-ATも今回の商用導入を通じて得た知見をもとに、災害時やイベント会場での迅速な通信インフラの整備を考えており、広範囲な利用が期待されています。CENTAURIは、通信インフラの革新をもたらす存在になるでしょう。
まとめ
CENTAURIの導入は、地域の発展に寄与しながら通信インフラの進化を促進する画期的な取り組みです。愛媛CATVとNTT-ATが共に手掛けたこのプロジェクトは、今後の公共と民間の連携の新たなモデルとも言えそうです。私たちの生活を変える可能性を秘めたCENTAURI。さらなる活躍が期待されます。