英オクトパスエナジー・グループの電源開発部門であるオクトパスエナジー・ジェネレーションは、洋上風力発電の世界展開を加速させるため、2年間で20億ドルの投資を達成したと発表しました。これは、同社が2030年までに全世界で200億ドルを洋上風力発電に投資するという目標の最新のマイルストーンとなります。
オクトパスエナジーは、洋上風力発電の技術革新を推進するために、昨年、洋上風力ファンド「Vector」を設立しました。このファンドを通じて、浮体式洋上風力発電の分野で技術革新を進める企業であるOcergyに投資を行いました。Ocergyは、浮体式洋上風力発電所の建設をより安価かつ迅速にすることで、深海における風力エネルギーの潜在力を最大限に引き出すことを目指しています。
同社は、従来の洋上風力発電の運営および建設プロジェクトの支援に加えて、新しい洋上風力エネルギー開発業者も支援しています。2022年には洋上風力発電市場に参入し、現在は欧州3カ国で6カ所の洋上風力発電所に投資しています。その中には、世界最大級の風力発電所の一つであるHornsea One、英国のLincsとWalney Extension、オランダの2カ所、ドイツの1カ所などがあります。
オクトパスエナジーは、風力発電所の投資と並行して、この分野のイノベーションも推進しています。昨年、同社で初めての洋上発電プラン「Fanクラブ」を立ち上げました。これは、洋上風力発電施設の地域周辺にお住まいの方を対象に、風が強いときに割安な料金を提供するという画期的な料金プランです。顧客は年間数百ポンドの光熱費を節約することができます。
オクトパスエナジー・ジェネレーションのCEOであるゾイサ・ノースボンド氏は、「当社は、風力発電が世界のエネルギーシステムの礎として大きな役割を果たすことを強く信じています。わずか2年間で20億ドル以上を洋上風力発電に投資できたことは、その序章にすぎません。風力発電は、世界中の人々にとって、より環境に優しく、より安価なエネルギーシステムを構築することができます。私たちは現在、世界中の洋上風力発電プロジェクトにさらに数十億ドルを投入する準備を整えています。」と述べています。
オクトパスエナジー・ジェネレーションは、再生可能エネルギーの課題解決を目指し、未来のためのグリーン電力の構築を行っています。同社は、15カ国以上で風力発電所や太陽光発電所など3.7ギガワットの再生可能エネルギープロジェクトを管理しており、それは約70億ポンド(90億ドル)に相当します。これは、毎年240万世帯分の電力を供給するのに十分なグリーンエネルギーを生み出し、100万台以上のガソリン車を道路から排除することに相当します。
オクトパスエナジー・グループは、安価で環境に優しいエネルギーシステムを推進する世界的なクリーンエネルギー技術企業です。同グループは世界18か国で、エネルギー・バリューチェーン全体に渡り、事業を展開しています。