2024年度省エネ大賞の栄冠を手にしたリョービ株式会社
リョービ株式会社が2024年度の省エネ大賞で「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。この受賞は、リョービグループにとって初めての栄誉です。主催する一般財団法人省エネルギーセンターが掲げるこの大賞は、模範となる優れた省エネ活動や製品、ビジネスモデルを称えるもので、持続可能な社会づくりを後押しする重要な取り組みです。
受賞の背景
今回、静岡工場が評価されたテーマは「カーボンニュートラルに向けた使用エネルギー削減」です。自動車向けのダイカスト製品を製造する静岡工場では、製造プロセスで多くのエネルギーを消費していますが、部門を横断するクロスファンクショナルチーム(CFT)がその改善に取り組んできました。
このCFTによる活動の中でも特に注目されているのが、CO2排出量の見える化です。これにより、エネルギー使用状況を具体的に把握し、改善や削減に向けた戦略を立てることが可能になりました。実際に、溶湯保持炉やコンプレッサーの使用電力量削減に成功しています。
コミュニティとの連携
また、静岡工場では地域社会との関わりも大事にしています。省エネ指導や社員の意識向上に向けた社内イベントを定期的に実施し、生活の中での省エネ活動を楽しみながらポイント化して促進しています。このような取り組みが、全社員の省エネ意識を高め、持続可能な社会に貢献する原動力となっています。
環境に対する企業の責任
リョービグループは、企業の持続的成長を意識しつつ、2030年までに2018年度比で47%のCO2排出量削減を目指しています。2050年にはカーボンニュートラルを達成する計画を掲げ、気候変動にも積極的に対応する姿勢を示しています。
これからも省エネルギーの推進を通じて、企業としての責任を果たし、持続可能な社会の実現に向けた努力を続けていく所存です。リョービ株式会社の取り組みが、他の企業や団体にも広がることを願っています。
静岡工場の紹介
リョービの静岡工場は、主に自動車向けの高品質なアルミダイカスト製品を生産している大事な拠点です。この工場は1962年に操業を開始し、現在約380人の社員が在籍しています。国内のダイカスト生産量の約1/3を占める重要な工場として、リョービグループ全体の生産活動を支えています。
- - 住所: 静岡県静岡市清水区蒲原5215-1
- - 生産品目: アルミダイカスト製品、金型
- - 主要設備: ダイカスト鋳造機 34台(大型鋳造機 22台)
このように、リョービ株式会社は環境負荷の低減に努めるとともに、持続可能な未来に向けた取り組みを進めています。