キャセイ航空がATW2025で特筆すべき功績を達成
キャセイ航空がこのたび、航空業界の権威ある「第51回エア・トランスポート・ワールド(ATW)」において、二つの賞を受賞しました。受賞したのは「カーゴ・オペレーター・オブ・ザ・イヤー」と「エコ・エアライン・オブ・ザ・イヤー」、アジアの航空会社としては初めての快挙です。
カーゴ・オペレーター・オブ・ザ・イヤーの実績
キャセイカーゴは、「カーゴ・オペレーター・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。これは、2023年に「ワールド・ベスト・カーゴ・エアライン」というタイトルを獲得した成果に続くものです。その背景には、同社が運営する革新的な複合輸送サービスがあり、香港国際空港と中国広東省の東莞を結び、効率的な物流ネットワークを構築しています。
このサービスは、海上輸送と航空輸送の組み合わせを通じて、海外との結びつきを強化し、グレーター・ベイ・エリアでの競争力を高める役割を担っています。さらに、最新技術を活用したシステムやサービス改善、API導入により、フォワーダーや顧客とのやりとりを迅速化しています。
エコ・エアライン・オブ・ザ・イヤーの受賞
「エコ・エアライン・オブ・ザ・イヤー」の受賞も、キャセイが注力するサステナビリティに関する取り組みが高く評価された結果です。2022年には企業向けSAF(持続可能な航空燃料)プログラムを開始、パートナー企業との共同で航空輸送の間接排出量削減に寄与しています。2024年には6,050メートルトン以上のSAFを調達し、業界を牽引する立場を確立、環境への取り組みを強化しています。
特に、使い捨てプラスチックの削減に向けた具体策として、機内でのリサイクル強化が挙げられます。ペットボトルのリサイクル促進に向けた試験プログラムの実施や、2024年7月からのリサイクルポリエステルボトルの導入など、着実に成果を上げています。
今後の展望と意気込み
キャセイの顧客および商務最高責任者、ラビニア・ラウ氏は「これらの受賞は、従業員の努力と献身があってこそ成し得た成果。香港を拠点とする航空会社として、引き続き世界の航空貨物業界の最前線で活躍し、サステナビリティへも貢献していきます」とコメントしています。
また、キャセイカーゴ取締役のトム・オーウェン氏も、「香港を世界有数の航空貨物ハブとして維持するために、限界を押し広げていく」と意気込みを語りました。
総括
このたびのATW2025での受賞は、キャセイ航空が幅広い分野での努力と革新を一つの形で証明した結果であり、今後もその成長と発展が期待されます。エコロジーと顧客サービスを融合させたビジョンを持つキャセイのサステナビリティへの取り組みは、航空業界の未来における重要な指針となるでしょう。