2023年9月22日、宮城県石巻市の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」で開催されるトークセッション「9日後の救出、それぞれの “3.20”」に注目が集まっています。このイベントは、東日本大震災から9日後に起きた「奇跡の救出」をテーマにしており、当時の関係者がそれぞれの視点から当時の状況を振り返ります。
登壇者には、NPO法人災害時警友活動支援ネットワークの代表理事であり、当時の宮城県警察本部長であった竹内直人さん、河北新報社の編集局編集部長で、当時記者として取材を行っていた佐藤崇さん、そして救出された高校生の一人、阿部任が参加します。進行役は公益社団法人3.11メモリアルネットワーク専務理事の中川政治が務めます。
このトークセッションでは、参加者がそれぞれの視点からの経験を共有します。竹内さんは救助活動の現場での絶望的な状況について語り、その中で起きた奇跡の意味を考察します。佐藤さんは報道の役割について、当事者へ与える影響について言及し、阿部さんは実際に体験した9日目の心情を語り、そこにあったギャップについて深く掘り下げます。
また、参加者との意見交換の時間も設けられ、皆が持つ思いや質問を共有することで、より多くの気づきを得ることができる貴重な機会となるでしょう。災害時にどのような行動を取るべきか、事前に何を準備できるかを考えることができる場として、参加者の皆さんにとって良い学びの場となることが期待されています。
このイベントは参加無料で、事前の申し込みも不要です。参加を希望される方は、当日指定の会場へ直接お越しください。主催である公益社団法人3.11メモリアルネットワークは、今年度6回予定しているトークセッションの第2回目となります。これを機に、宮城県内の伝承団体や語り部の方々の声に耳を傾けることで、震災の教訓を深く学ぶことができます。
日時は13時30分から15時までの90分間で、会場は石巻南浜津波復興祈念公園内の「思い致す場」となっています。工夫を凝らしたプログラムが用意されており、地域住民や来訪者が集い、震災からの教訓を共有しないかが重要なテーマとなります。
このトークセッションを通じて、多くの方々が震災の記憶をひもとき、改めて災害への備えを考える時間を持つことができることを願っています。