日本材料技研がエイエルエステクノロジーを完全子会社化し事業拡大を図る

日本材料技研、エイエルエステクノロジーを完全子会社化

日本材料技研株式会社（東京都中央区）は、株式会社エイエルエステクノロジー（神奈川県相模原市）の全株式を譲り受け、完全子会社化することを発表しました。この取り組みは、国内でのエレクトロニクスおよびエネルギー分野における事業基盤の強化を目指しています。

エイエルエステクノロジーとは？

エイエルエステクノロジーは2000年に設立された、研究開発用の真空装置を専門に手掛けるメーカーです。特に有機デバイスの研究や製造に関する技術で高い評価を得ており、ニッチ市場においてトップの位置を占めています。真空装置は、半導体や有機デバイス、さらにはリチウムイオン電池や太陽電池といった次世代エネルギー分野でも欠かせない製造技術としてその重要性が増しています。

今回の完全子会社化により、日本材料技研はエイエルエステクノロジーの技術や顧客基盤を活用し、次世代エレクトロニクスやエネルギー製品の研究開発をさらに推進していく方針です。両社のリソースを統合することで、より多様な顧客ニーズに応える「オンリーワンソリューション」の提供が可能になるとしています。

グループの成長戦略

日本材料技研のエイエルエステクノロジーの取得は、当社にとって中小企業の事業承継案件としては3件目。これまでにも株式会社エムアンドシーや株式会社電気化学システムズといった企業を傘下に持つ当社グループは、機能材料や精密部品、特殊装置といった多様な領域で事業を展開しています。

さらに、日本材料技研は未活用特許の事業化やスタートアップ投資といった多面的な取り組みを行い、オンリーワン技術の集積を図っています。これにより、先端産業を支える企業グループへの成長を目指しています。