高原英理の愛らしい未来
2024-11-15 09:20:18

人気声優・斉藤壮馬氏も絶賛!高原英理氏最新小説集『愛らしい未来』発売

人気声優・作家も注目!高原英理氏最新小説集『愛らしい未来』



2024年11月22日、人気作家・高原英理氏の最新小説集『愛らしい未来』が河出書房新社より発売されました。今作は、雑誌『スピン/spin』8号に掲載され話題を呼んだ表題作「愛らしい未来」を大幅に加筆・改稿した作品に加え、書き下ろし作品2編を収録した連作短編集です。

すでに人気声優の斉藤壮馬氏と作家・歌人の川野芽生氏から推薦文が寄せられており、その注目度の高さが伺えます。斉藤氏は「世界が乱反射して、隙間がことばになる。」と独特の世界観を表現し、川野氏は「高原英理の言葉は、あなたの中で増殖し、あなたを作り替えてしまう、――夢という名のウイルスだから。」と、作品が読者に与える強烈なインパクトを指摘しています。

極彩色の世界観と不穏な魅力



本書は、「愛らしい未来」というタイトルとは裏腹に、どこか不穏で、独特の美しさを持つ世界観が特徴です。作中の一節「それぞれの百合が微かな言葉を発していた。壮大に重なる和声の中でも言葉がわかった。「あわい」「ふわい」「はうい」…」といった描写は、読者の想像力を掻き立て、物語に引き込まれるような感覚を与えてくれます。

また、「その日、わたしは見つけてしまった、夜の賑やかな、可憐な飾りと灯りの間をゆく、おそらくこれまで見た中で最も黒い人を…」という、夜の闇に紛れる謎めいた人物が登場する場面など、物語全体に漂うミステリアスな雰囲気も魅力の一つと言えるでしょう。

著者・高原英理氏について



高原英理氏は1959年生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業後、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程を修了。幻想文学新人賞や群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞するなど、その実力は折り紙付きです。これまでに『少女領域』『エイリア奇譚集』など、数多くの作品を発表しており、独特の感性と表現力で多くの読者を魅了してきました。

本書『愛らしい未来』は、これまでの作品群と同様、高原氏ならではの唯一無二の世界観が存分に楽しめる作品となっています。装幀はミルキィ・イソベ氏、本文デザインは安倍晴美氏(ステュディオ・パラボリカ)と、著名なデザイナー陣も参加。視覚的にも美しい一冊に仕上がっています。

まとめ



『愛らしい未来』は、美しくも不穏な世界観、そして読者の心を揺さぶる言葉選びが魅力の、珠玉の連作短編集です。人気声優や作家からの推薦文からもその注目度の高さがうかがえます。高原英理氏独特の世界観に触れたい方、新しい文学体験を求める方にとって、必読の一冊と言えるでしょう。ぜひ、手に取ってみてください。


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会社情報

会社名
河出書房新社
住所
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201

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