日本ハムシステムソリューションズのDX推進プロジェクト
日本ハムシステムソリューションズ株式会社(以下、日本ハム)によるHCL Notes/DominoからMicrosoft 365への移行プロジェクトが、ディスカバリーズ株式会社によって支援されています。このプロジェクトは、単なるシステムの入れ替えを超え、デジタルトランスフォーメーション(DX)の本質的な実現を目指しています。
プロジェクトの背景と課題
ニッポンハムグループは1990年代からNotesを利用していましたが、2024年9月にサポートが終了することが決まったため、Microsoft 365への移行を積極的に検討しました。さらに、リモートワークの推進など新たな働き方にも対応するため、業務のデジタル化が急務でした。
「Fit to Standard」という方針のもと、システムの標準機能に業務を合わせることを重視しプロジェクトが進められました。しかし、初めてのSharePointに対してユーザーの抵抗感や、グループ全体で3,104個にも及ぶデータベースの移行が大きな課題として浮上していました。
そのため、日本マイクロソフトから信頼性の高いSIerとして紹介されたディスカバリーズが協力する運びとなりました。
具体的な取り組みと成果
このプロジェクトでは、以下の主要な取り組みを行いました。
1. データベースの最適化
まず、多数のデータベースが存在する中で、分析と最適化を行いました。最終的には3,104個あったデータベースを576個に削減し、約81%の削減に成功しました。このことにより、今後の運用コストを大幅に減少させ、情報検索の効率化に寄与しました。
2. 業務プロセスの標準化
移行の過程で、不要な独自開発機能を整理し、業務の標準化を進めました。「Fit to Standard」方針を実現することで、システムの標準機能に業務がより適合するようになりました。
3. DX人材の育成
「デジタルアカデミー」という学習プログラムを導入し、従業員に必要なスキルの習得を支援しました。市民開発によるユーザー主導のサイト構築も進み、社内のDX推進における機運が高まりました。
プロジェクトの全体的な影響
ディスカバリーズは、「移行の機会を利用して業務プロセスそのものを見直す」ことを強調し、伴走型の支援を行いました。各データベースの棚卸しを行い、移行の際には適切な選定がなされました。
移行中の予期せぬトラブルに対しても、ディスカバリーズの経験豊富な技術者が迅速に対応し、スマートフォンからアクセス可能な環境を整備しました。これにより、ユーザー利便性は飛躍的に向上しました。
お客様の声も紹介します。日本ハムのITシステムサービス部門のチームリーダーは、「SharePointへの移行に対する不安を和らげ、業務の効率化を実現するための提案をしてくれた」と評価されています。また、他の部門の担当者も、高品質を保ちながら迅速に作業を進めてくれたことに感謝の意を示しています。
今後の展望
ディスカバリーズは、今後も日本ハムのデジタルトランスフォーメーションを支援し続けるという姿勢です。業務改善やさらなるDXの推進に向けて、引き続き伴走型の支援を行っていくことが期待されています。
詳細は
こちらでご覧いただけます。
会社概要
ディスカバリーズ株式会社は、「働くすべての人がイノベーションをもたらす世界を創る」ことを目指し、組織のコミュニケーションやコラボレーションを再設計し、DXを実現しています。上場企業100社以上の支援実績を持ち、2011年にはマイクロソフト パートナー オブ ザ イヤーに輝きました。最新テクノロジーを活用して、お客様の組織変革をサポートしています。詳細は
公式サイトをご確認ください。