九州の地域建設業を革新する「株式会社クアンド」の挑戦
株式会社クアンドは、福岡県北九州市に本社を構えるスタートアップ企業で、地域産業の発展を目指し、特に地方建設業におけるデジタル化と「スマートな現場」の実現を掲げて活動しています。2024年4月1日に「April Dream」というプロジェクトを通じて、企業の夢を発信することに賛同し、その一環として自社のビジョンを明確にしました。
地域建設業の抱える問題
昭和の時代から続く建設業は、現在「人材不足」「高齢化」「技術継承の困難さ」という三重の課題に直面しています。特に地方では、デジタル化が遅れ、依然として伝統的な業務フローが保持されています。デジタル技術が日々発展し、私たちの生活のあらゆる面で影響を与えている中、建設現場では依然として紙の書類、電話、FAX、属人的な管理が中心となっています。
創業者である下岡純一郎氏は、自らの体験を基に、地域産業をアップデートすることで新たな雇用を生み出し、地域に根差した文化を育むことが可能であると確信しました。この思いが、株式会社クアンドの設立に繋がったのです。
異例のアプローチ:M&Aで現場経営へ
株式会社クアンドは、2024年12月に宮崎県宮崎市に本社を置く南都技研をM&Aによってグループ化しました。この手法は、従来のSaaSベンダーとしての枠を超え、実際の現場経営にも深く関与することを目指しています。テクノロジーを利用して産業の課題に対する新たな解決策を提示することが可能になるのです。
自社の開発した「SynQ Remote(シンクリモート)」という遠隔支援ツールを用いることで、業務の効率化を図っています。このツールは、実際の業務や経営にも深く関与し、単なるツール以上の効果を発揮しています。遠隔支援の現場での試行が行われる中、リアルな課題解決に取り組む姿勢が光ります。
労働力不足の社会的課題への解決策
日本では少子高齢化が進行し続け、労働力不足はますます深刻な問題となっています。しかし、クアンドは過去の時代の遺産、つまりレガシー産業にこそ大きな可能性があると考えています。若手がやりがいを持ち、「この現場で働きたい」と思えるような環境を整えることが重要です。
これを成功させることで、地域全体に新たな労働力が循環するビジョンが現実のものとなるはずです。九州からの建設業や製造業の革新を応援し続け、地域産業の未来を築いていくことがクアンドのApril Dreamなのです。
一緒に夢を実現する仲間を募集中
現在、クアンドでは新たな仲間を募集中です。地域産業の課題解決に本気で向き合い、現場から新しい建設業の形を創り出したいと考える方々を歓迎しています。
誰かが変化を起こすためには、実際に手を動かすことが必要です。我々の想いに共感してくださる方、ぜひご連絡ください。共に次の産業の姿を描いていきましょう。
九州の地域資源を最大限に活用し、未来の建設業に変革をもたらしていくための挑戦が、今ここに始まっています。私たちの情熱とビジョンに共鳴する方々とともに、地域産業の明るい未来を築いていくことを期待しています。