OriHimeが認知症ケアを支援
2024-07-31 18:15:13

分身ロボットOriHimeが高齢者施設での認知症ケアに挑む実証実験

分身ロボットOriHimeによる認知症ケアの新たな試み



高齢者施設での介護実践において、テクノロジーが果たす役割が注目されています。その中でも分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」が新たな一歩を踏み出しました。2024年7月23日より、株式会社オリィ研究所と株式会社仙拓の共同により、社会福祉法人愛光園が運営する介護老人保健施設『相生(あいおい)』で認知症利用者へのカウンセリングを行う実証実験が開始されました。

実証実験の背景と目的



近年、介護現場では人手不足が深刻化しており、ケアを提供する職員が多忙を極めています。このため、利用者とのコミュニケーションや個別のカウンセリングが十分に行えない状況が続いています。しかし、会話を増やすことが脳への刺激となり、高齢者に良い影響を及ぼすという研究結果もあります。

このような実情を受け、オリィ研究所は分身ロボットOriHimeを活用してカウンセリングを行うことで、遠隔コミュニケーションの可能性を探ることを目的としています。さらに、この取り組みは、経済産業省と厚生労働省が推進する「ロボット技術の介護利用における重点分野」にも寄与するものと見込まれています。

実証実験の内容



今回の実証実験では、視覚障害を持つピアカウンセラーがOriHimeを遠隔操作し、認知症利用者とのカウンセリングを行います。特に、スクリーンリーダーを用いた操作の過程を通じて、視覚障害者が社会参加する新たな手段を確認することも目的の一つです。

カウンセリングは、利用者とのコミュニケーションを深めることで行われ、カウンセラーと利用者との間に物理的距離があっても、OriHimeを通じて気持ちが伝わる仕組みです。これにより、孤独感を抱える利用者との密接な対話が期待されています。

今後の予定と目標



実証実験に関する進捗は良好です。ピアカウンセラーと認知症利用者がOriHimeを通じて円滑にコミュニケーションを取れることが確認されました。今後、利用者の行動変化や心の健康など、様々な要素を観察していくことで、OriHimeを通じたコミュニケーションの具体的な効果を測定する予定です。

株式会社オリィ研究所について



「人類の孤独を解消する」を企業理念に掲げるオリィ研究所は、外出困難者の選択肢を豊かにするための様々なサービスを提供しています。具体的には、遠隔操作で「その場にいる存在感」を持たせるOriHimeや、肉体的社会参加を促すOriHime-D、重度障害者向けのコミュニケーション支援機器など、多岐にわたるサービスを展開しています。

また、障害を持つ方々のためのテレワーク人材紹介サービス「FLEMEE」も手がけており、より多くの人々が社会に参加できる環境を整えることが目標です。

詳しい情報は、株式会社オリィ研究所の公式サイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社オリィ研究所
住所
東京都中央区日本橋本町3-8-3日本橋ライフサイエンスビルディング3
電話番号

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