スタンデージと七十七銀行が業務提携
2023年、デジタル貿易プラットフォームを開発・提供する株式会社STANDAGEは、七十七銀行と新たに業務提携を結びました。この協力は、特に恒常的な円安の影響を受けて、中小規模の事業者の海外進出ニーズが高まるなかでの取り組みとして注目されています。
業務提携の背景と目的
スタンデージは、輸出支援サービス「おまかせ貿易」を通じて、地域経済の活性化を目指しています。このサービスにより、海外進出を希望する企業がより多くの支援を受けられるよう拡大を図っていく意向です。さらに、七十七銀行との提携により、より多くの企業へこのサービスの利用を促進することで、地域の経済を引き上げようとしています。
提携の一環として、東京海上日動火災保険株式会社とも連携し、顧客企業が海外で事業を展開する際のリスクマネジメントのサポートも行います。これは、企業が新たな市場に挑戦する過程で安心感を提供し、より一層活発な国際貿易を実現するための重要な取り組みです。
「おまかせ貿易」の進展
「おまかせ貿易」は、スタンデージが提供する輸出支援サービスであり、特に中小・中堅企業を対象としています。このサービスは、2022年末からの円安の影響を受けて需要が急増し、2024年8月時点で契約社数が250社を超えるなど急成長を遂げています。
この取り組みでは、ブロックチェーンとステーブルコインを活用した新たな貿易決済システムの開発により、貿易のインフラを一新し、企業の国際競争力を高めることを目指しています。特に、海外展開が未経験の国内企業に対して、全体を通じて一貫した支援を行うことに力を入れています。
スタンデージのビジョン
2017年に設立されたスタンデージは、「すべての国が、すべてのモノに、平等にアクセスできる世界の実現」をビジョンとして掲げ、各国における安心で安全、かつ安価な商品と代金の同時交換を実現するためにブロックチェーン技術を活用しています。特に、新興国市場をターゲットにし、早くからアフリカ市場への進出も行っています。一貫した貿易の効率化と新しい貿易プレイヤーの育成を通じて、地域経済の活性化に寄与することを使命としています。
まとめ
スタンデージと七十七銀行の提携は、今後の中小企業の海外進出を強力にサポートし、日本全体の貿易市場の拡大に寄与するでしょう。企業は「おまかせ貿易」を通じて、国際市場における競争力を高め、さらなる成長を遂げるチャンスを得ることができるのです。これにより、地域経済の活性化にもつながると期待されています。