JALの新プロジェクト「こども未来開発本部」とは
2024年の夏休み、JAL(日本航空)は小学校3年生から6年生を対象にしたワークショップ「こども未来開発本部」を開催しました。このプロジェクトは、未来を担う世代の子どもたちがサステナビリティについて学び、自らのアイデアをJALの社員に提案できる機会を提供することを目的としています。
ワークショップの内容
ワークショップは2024年7月23日、8月14日、8月16日の3回にわたり実施され、総計1022組が応募しました。子どもたちは、旅の未来や環境に関する疑問を自由に議論し、独創的なアイデアを生み出しました。
例えば、「CAやパイロットの服をリサイクルできる紙で作る」「飛行機の窓からコップを作る」「機内での食事に使う野菜はふぞろいのものを活用する」など、実際に旅行業界に影響を与えそうな斬新な提案がありました。これらのアイデアは、単なる発想にとどまらず、持続可能な観光や環境保護への意識を高めるものでした。
ワークショップの成果
ワークショップの最後には、参加した子どもたちが直接JALの社員にアイデアを説明し、意見を交わしました。子どもたちの自由な発想から得られたアイデアは、今後のJALのサステナビリティ活動に活かされる可能性があるとされています。また、参加者のお子さまからは「サステナビリティについて学ぶことができて楽しかった」という声が多く寄せられました。
特別動画の公開
今回のワークショップの様子や子どもたちのアイデアは、公式YouTubeチャンネルにて特別動画として公開されています。興味のある方はぜひこちらから視聴可能です →
JAL公式YouTube。さらに、8月下旬からJALの機内モニターでもこの特別動画が放映される予定です。
サステナブルツーリズムの重要性
近年、オーバーツーリズムが問題視される中で、環境への配慮が求められるようになっています。JALでは、ただ人を運ぶだけでなく、旅行がもたらす地域や環境への影響も考慮したサービスを提供するために、これまで以上にサステナビリティへの取り組みを強化しています。
「こども未来開発本部」は、未来を生きる子どもたちが自らの視点で考え、提案することで、大人たちにはない新たな価値観を提示する場となっています。
今後の計画と期待
このワークショップは単発のものではなく、8月31日(土)には「生物多様性国際ユース会議サイドイベント」として新たなワークショップも企画されています。こどもたちがどのようにサステナビリティについて考え、提案するのか、期待が高まります。また、今後もこのようなプログラムを通して、子どもたちのクリエイティビティを育む機会を創出し続けていく方針です。
子どもたちの未来の旅についてのアイデアが実現することで、JALは持続可能な観光業を目指し、さらなる進化を遂げたいと考えています。次世代を担う子どもたちの声が、どのように業界に影響を及ぼすのか、注目していきたいですね。