春の企画展「幻獣GENJU-信じられてきたものたち-」
2023年春、広島県の三次市にある湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)にて、非常に興味深い企画展が開催されます。その名も「幻獣GENJU-信じられてきたものたち-」。この展覧会では、我々が知る不思議で魅力的な存在である幻獣たちに焦点を当て、その魅力を余すところなく紹介します。
幻獣とは何か?
幻獣は、実在しないけれども人々の心に深く根付いている存在です。例えば、伝説の生物である人魚や河童は、古くから日本の文化において語り継がれ、人々に親しまれてきました。それらの幻獣は、実際に多くの記録や流布が存在しており、その信じられ方には歴史的な背景もあるのです。
この展覧会では、当館が誇る幻獣に関する貴重なコレクションを一堂に展示します。古い本や錦絵、さらには博物館所蔵のミイラまでもが展示され、訪れる人々の好奇心を刺激します。
会期・会場
本展は、2023年3月7日(金)から6月24日(火)までの期間にわたり開催されます。なお、5月1日(木)からは一部展示が刷新されるため、何度訪れても新たな発見が期待できます。
会場は、三次市三次町の湯本豪一記念日本妖怪博物館。博物館の設立者が直々に選び抜いた貴重なコレクションが揃っています。この貴重な機会を逃す手はありません。
特集テーマ
展覧会の見どころの一つは、日本の幻獣に関する多様な資料が一堂に集められている点です。特に、「幻獣」がテーマとなる展示は、館として初の試み。さまざまな資料を見ることで、幻獣に対する理解が深まることでしょう。
例えば、江戸時代に制作された「山海経絵巻」や、初公開となる「海馬の頭蓋骨」などは、その神秘的な存在感を一層引き立てます。
幻獣ミイラの公開
人々の信仰を集めた幻獣たちの中には、人魚や河童、そして天狗も含まれています。そして、特に興味深いのは、「幻獣ミイラ」の公開です。これまであまり見られることのなかったこのような資料は、幻獣の存在を信じた人々の情熱や夢を物語っています。
広島県にみる幻獣の世界
また、広島県内に伝わる幻獣も特集されます。たとえば、「ヒバゴン」や「ツチノコ」といった未確認生物は、県内でも話題になった存在であり、地元の伝説を色濃く反映しています。また、三次市に伝わる「天狗の爪」も初公開され、興味を惹きます。
イベント情報
企画展関連イベントも充実しています。訪れる人々がより深く幻獣について理解できるよう、スペシャルトークやワークショップ、ギャラリートークが予定されています。専門家の話を直接聞くことで、より一層の理解を深めることができるでしょう。
最後に
「幻獣GENJU-信じられてきたものたち-」は、北の未知な世界に触れる貴重なチャンスです。神秘的な幻獣たちの世界に浸り、さまざまな資料を通じてその魅力を堪能してください。