エア・ウォーター株式会社は、北海道鹿追町と古河電気工業株式会社との間で、地域のカーボンニュートラルを実現するための新たなプロジェクトの基本合意書を締結しました。このプロジェクトは、鹿追町における第3バイオガスプラントの整備を目指しているもので、両社及び鹿追町が共同で取り組むことになります。
調印式には、エア・ウォーターの常務執行役員西村浩和氏、鹿追町の町長喜井知己氏、古河電工の執行役員藤崎晃氏が出席し、地域の環境問題解決に向けた意気込みを表明しました。エア・ウォーターは、北海道十勝地方において家畜ふん尿を原料とした液化バイオメタン(LBM)を製造・販売しており、未利用資源を活用した脱炭素化に取り組んでいます。
さらに、同社は、鹿追町の委託を受けて「エア・ウォーター水素ステーションしかおい」を運営しており、環境保全センター内のバイオガスプラントで生産されるバイオガスを利用し、カーボンニュートラルな水素を製造・販売しています。この取り組みにより、鹿追町の産業用途や水素自動車向けに供給しています。
一方の古河電工は、2022年に鹿追町との間で包括連携協定を締結しており、NEDOのグリーンイノベーション基金に関連するプロジェクトの一環として、燃料製造技術の開発に取り組む実証実験プラントの建設を進めています。このように、2社と鹿追町は、地域の持続可能なエネルギー供給を支持するため、協力関係を構築しています。
今回の基本合意書締結により、エア・ウォーター、鹿追町、古河電工の3者は、未利用資源を活用した第3バイオガスプラントの建設・運営に向けた詳細な検討を開始します。このプラントは、カーボンニュートラルなエネルギーを供給し、地域の社会課題の解決にも寄与する見込みです。
また、グリーンイノベーション基金は、2050年カーボンニュートラル実現に向けた政府の取り組みの一環であり、関連する企業に研究開発や社会実装を支援することを目的としています。このような公的支援を受けることで、エア・ウォーターと古河電工は、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩を踏み出すこととなります。新バイオガスプラントが果たす役割は、今後の北海道地域のエネルギー政策において重要な意味を持つでしょう。