テス・エンジニアリング、東洋製罐に再生可能エネルギーを提供
テスホールディングス株式会社(大阪市淀川区)は、連結子会社テス・エンジニアリングが東洋製罐株式会社(東京都品川区)の静岡工場へ、2025年3月より再生可能エネルギー電気の供給を開始することを発表しました。この取り組みは、オンサイトPPA(Power Purchase Agreement)モデルを用いて自家消費型太陽光発電システムを設置し、持続可能な電力を安定的に供給することを目的としています。
事業の概要
本事業では、テス・エンジニアリングが静岡工場の工場棟屋根に約1.6MWの発電容量を持つ自家消費型太陽光発電システムを設置します。このシステムは発電した電力を全量、同施設に供給するため、工場のエネルギー需要を直に支持することが可能となります。年間の想定発電量は約1,919MWhに達し、この電力供給によりCO₂排出が年間約810トン削減される見込みです。
初期投資ゼロ、安定した電源供給
オンサイトPPAモデルを採用することで、東洋製罐は太陽光発電システム導入に際して初期投資が不要です。また、電力需要が変動する中でも、長期間にわたって安定した電源を確保できる点が大きな利点となっています。
さらに、太陽光発電システムには蓄電池も併設されており、容量は15kWhで3台を設置。系統停電時には非常用コンセントを通じてスマートフォンの充電など、必要な電力を確保することができる仕組みが整っています。これは脱炭素ニーズに応えつつ、事業継続計画(BCP)対策にも寄与する取り組みです。
将来の展望
テスグループは「再生可能エネルギーの主力電源化」「省エネルギーの徹底」「エネルギーのスマート化」の3つの理念に基づいて事業を推進しており、今後も顧客の多様なエネルギーのニーズに応えていく方針です。このプロジェクトを通じて、テス・エンジニアリングは「脱炭素のリーディングカンパニー」としての地位を築いていくことを目指しています。
最後に
テス・エンジニアリングの取り組みは、持続可能な未来に向けた重要な一歩となります。再生可能エネルギーへのシフトは、環境保護に貢献するだけでなく、企業の魅力を高める要素ともなり得るでしょう。これからの進展に期待が寄せられます。