ティム・オブライエン新作
2025-02-27 16:49:38

フィクションと現実が交錯するティム・オブライエンの新作を全訳!

新作小説『虚言の国アメリカ・ファンタスティカ』の魅力に迫る



アメリカ文学界の巨匠、ティム・オブライエンが、待望の長編小説『虚言の国アメリカ・ファンタスティカ』を2025年2月28日に刊行します。本作は、ピュリッツァー賞候補作家である彼が20年ぶりに発表する新作であり、村上春樹が全訳を手がけています。様々な名作を残してきたオブライエンが描く今回の物語は、フェイクニュースが氾濫する現代アメリカを舞台にした巧妙なロードノベルです。

物語のあらすじ



ストーリーは、一流ジャーナリストからフェイクニュースの王へと転落した中年の男、ボイドが主人公です。カリフォルニアの小さな町でデパートの店長として生活をしていた彼は、地元の銀行の窓口係アンジーに銃を突きつけ、奪った82000ドルを手にし、彼女を連れて逃避行を繰り広げることになります。

ボイドは、自身の状況に閉口しながらも、彼女とともにアメリカを縦断します。追いかけるのは、大富豪や悪徳警官、さらには美人妻や殺人者など、複雑に絡み合った人物たちです。物語は、嘘と混乱が交錯し、全米を疾走する様子を描き出しています。

評価と期待



本作への期待は高く、すでに全米のメディアからは賛辞の声が寄せられています。Entertainment Weeklyでは、「タイムリーな冒険譚」と評価され、オブライエンが「今」を読み解く地図のようにアメリカの新しい肖像を描き出していると報じています。また、Kirkus誌のレビューでは、「鮮烈かつ痛烈な叙事詩である」と称賛され、銀行強盗をきっかけとした物語の展開に目が離せなくなると述べています。

ベトナム戦争をテーマにした名作で知られるオブライエンが、20年の時を経て現代アメリカに焦点を当てた本作。この新作がどのように現代社会を映し出すのか、多くの読者が注目しています。

著者と翻訳者



ティム・オブライエンは、1973年に『僕が戦場で死んだら』でデビューし、その後数多くの作品が全米図書賞やピュリッツァー賞の候補作として認められています。彼は独自の視点でアメリカの社会を描き続けており、新作への期待も高まっています。

一方、村上春樹は日本を代表する作家であり、数々のオブライエン作品の翻訳を手がけています。彼は物語の精神を巧みに引き出し、読者に新たな体験を提供してくれることでしょう。

今後、突然の展開や衝撃的な結末が待ち受けている本書への期待はますます高まり、発売が心待ちにされています。読者の新たな視点を広げる一冊として、ぜひ手に取ってみてください。


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