新たなホラーの扉が開く
著名なホラー漫画家、楳図かずおが生前最後に手掛けたコミックスシリーズ『ゾクこわい本』が、2025年5月23日に2冊同時発売されます。北海道から沖縄まで、全国のファンが待ち望んでいるこの作品は、楳図が考案し監修したもので、彼の思いが詰まった珠玉の一冊です。
シリーズの概要
『ゾクこわい本』シリーズは、まず第1弾として『赤んぼ少女』と『奇跡』の2冊が刊行されます。このシリーズ名は、楳図自身の選定によるもので、収録作品も彼と共に選ばれました。
残念ながら、巻末には楽しみにしていた楳図による解説が含まれませんが、中野晴行氏が代わりに解説をし、特別企画として「UMEZZ写真館」や「UMEZZアートギャラリー」なども展開します。青年時代のレアな写真や、未収録の美麗な扉絵が追加され、読者を魅了すること間違いなしです。
内容紹介
『ゾクこわい本1 赤んぼ少女』
この物語は、一組の夫妻が暮らす洋館の天井裏でひっそりと生きるタマミという少女が中心です。彼女は、施設から引き取られて訪れた実の娘に対する復讐と嫉妬の感情を抱え、物語はその恐怖を描いていきます。
戦国時代を舞台にした「影姫」も収録され、視力を失った姫の影となって生きる村娘の悲劇が描かれます。心の奥底に潜む魔物が、愛を求める彼女をどのように引き裂いていくのか、恐怖の連鎖が展開されます。
『ゾクこわい本2 奇跡』
ここでは、夫を待ち続ける妻と、NASAの海王星ミッションに参加する息子との愛の物語が展開されます。「愛の奇蹟」というテーマの中で、それぞれの立場から描かれる家族の絆が、極上のストーリーへと昇華されます。親子や家族の愛の苦悩、執着、喜びが、全13編にわたって描かれています。
書誌情報
著者:楳図かずお
発売日:2025年5月23日
定価:1,100円(本体1,000円+税)
判型:文庫判
頁数:384頁
装丁:吉田ユニ
装画:楳図かずお
ISBN:978-4-04-116272-9
発行:株式会社KADOKAWA
著者:楳図かずお
発売日:2025年5月23日
定価:1,100円(本体1,000円+税)
判型:文庫判
頁数:384頁
装丁:吉田ユニ
装画:楳図かずお
ISBN:978-4-04-116276-7
発行:株式会社KADOKAWA
続刊予定も豊富
シリーズの続刊もすでに決定しており、2025年7月には第3弾、第4弾が刊行される予定です。これからも2ヶ月ごとに新作が登場するため、ファンにとって目が離せない展開が続きます。
発売記念キャンペーン
さらに、全巻購入キャンペーンも行われ、応募者全員に「楳図かずお追悼メモリアル色紙」がプレゼントされます。このキャンペーンはリアル書店での購入が対象ですので、ぜひお見逃しなく!
楳図かずおの偉業
楳図かずおは、「ホラー漫画の神様」とも称される日本の漫画界の巨匠であり、数多くの名作を世に送り出しました。彼の作品は、恐怖を基にした心理描写の精緻さから、多くの読者を引き込んできました。『漂流教室』で受賞した小学館漫画賞など、数々の受賞歴もその証です。2024年に彼が逝去されたことを受け、その功績を称えるイベントも多数開催されています。
結論
2025年5月23日、楳図かずおが生前最後に手がけた『ゾクこわい本』シリーズの第一弾が発売されることは、ホラー漫画のファンにとって特別な出来事です。このシリーズに収められた彼の作品たちは、未曾有の恐怖と感動を与えてくれるでしょう。ぜひ手に取ってその魅力に触れ、その想いを感じ取ってください。