ANRIが開設した新たな起業家支援プロジェクト「Aurora」
東京都港区に拠点を置くベンチャーキャピタルANRIが、新しい起業家支援プログラム『Aurora』を開始することを発表しました。このプロジェクトは、大学発の革新的な技術を基に起業を目指す人々を支援することを目的としています。2025年の1回目のバッチに向けた応募が、2024年の10月10日から始まります。
EIR(客員起業家)とは?
EIRとは、企業やベンチャーキャピタル、大学などの組織に雇用されている間に起業を志望する起業家のことを指します。彼らは一定期間、仕事をしながらシーズ探索や事業化の準備を行うことができます。このシステムは、技術を持っているが起業のノウハウに乏しい人たちにとって、最適な環境を提供します。ANRIは、こうした起業家が成長し、革新的なビジネスを世に送り出すことを目指しています。
プロジェクトの背景と意義
ANRIの目標は、夜明け前の技術を活かして世界を変革する新しいビジネスを生み出すことです。夜空に煌めくオーロラのように、生まれたばかりの技術シーズが輝いて世界に広がることを期待しています。そのためには、技術の応用をし、ビジネスとして育成する優秀な起業家の存在が不可欠です。この「Aurora」プロジェクトを通じて、多くの起業家を募り、サポートしていく方針です。
プログラムの概要
このプロジェクトに選ばれた起業家は、ANRIのもとで技術をベースにした事業の立ち上げに挑戦することになります。起業のための技術シーズは、自身のコネクションやリサーチから見つけることも、ANRIの広範なネットワークを活用することも可能です。また、ANRIのメンバーやオフィスに入居している他の起業家との交流を通じて、自らのビジネスプランを洗練させながら事業を進められます。
応募要項とプロセス
2025年の1回目の募集は、2024年10月10日から2025年1月10日までの3ヶ月間にわたります。採択には、書類選考(志望動機、履歴書、職務経歴書)と面談が含まれます。応募者は、技術的なバックグラウンドが必須ではなく、知的好奇心と高いモチベーションが重要視されます。
担当者からのメッセージ
ANRIのシニアプリンシパル、宮崎勇典氏は、大学や研究機関の研究者との交流を通じて、技術の事業化に対する強い関心を持つ人々が多いことを実感しています。「本業の忙しさから起業が進まない方々のために、私たちがサポートできればと思っています」と語る彼は、多くの革新的な技術が事業化されていく未来を見据えています。
ANRIについて
ANRIは2012年の設立以来、創業初期に特化したスタートアップへの投資を行ってきました。現在では、5つのフラッグシップファンドや脱炭素問題をテーマにしたANRI GREENファンドを運営し、280社以上の投資実績を持ちます。技術的な支援だけでなく、ビジネスのインフラも整えているため、起業家が成功するために全力でバックアップしています。
このように、ANRIの「Aurora」プロジェクトは、未来の起業家たちに対する新たな希望の場を提供しています。興味のある方は、ぜひ詳細を確認し、応募を検討してみてはいかがでしょうか。