巧妙化する詐欺の魔の手、あなたの資産が狙われている!
近年、社会を脅かす詐欺の手口は日ごとに巧妙化し、その被害は拡大の一途を辿っています。私たちの大切な財産や個人情報が、常に危険に晒されているのが現状です。そんな中、特殊詐欺やフィッシング詐欺対策の最前線で活躍するトビラシステムズ株式会社が、2025年4月に独自の調査レポートを発表しました。このレポートは、私たちの日常生活に潜む新たな脅威の実態と、その対策の重要性を浮き彫りにしています。
国際電話詐欺が猛威!官公庁を装う巧妙な手口
トビラシステムズの調査によると、2025年4月も迷惑電話全体に占める国際電話番号の割合は依然として高い水準を維持しています。特に警戒すべきは、海外からの電話を利用し、警察や総務省、さらには通信事業者といった公的機関を装う特殊詐欺です。
アメリカ・カナダなどの北米地域(国番号+1)や衛星通信サービス(+870)の番号を悪用し、あたかも公式な連絡であるかのように装って個人情報を聞き出そうとしたり、金銭を要求したりするケースが多発しています。また、国番号として未割り当ての不審な番号(+888)から、警察を名乗る末尾「0110」の番号を使った詐欺も確認されました。中国(+86)からは航空会社を装った架空のチケット購入に関する不審電話、イギリス(+44)からは暗号資産や投資勧誘に関する不審な電話も報告されており、国際的な詐欺ネットワークの広がりがうかがえます。
自動音声の罠!官公庁や住宅調査を騙る不審な呼びかけ
さらに、自動音声を使った特殊詐欺や不審なアンケート電話も増加傾向にあります。例えば、厚生労働省を名乗り「保険証」や「マイナンバーカード」に関する自動音声を流し、指示に従ってボタンを押させ、オペレーターに接続させようとする手口が確認されています。中には、実在する厚生労働省の電話番号に酷似した国際電話番号を使用するケースもあり、非常に悪質です。
また、「住宅調査」や「光熱費の削減診断」といった名目で、住宅に関する質問を自動音声で問いかけ、ダイヤル操作で回答させようとする不審な電話も確認されています。このような自動音声電話に安易に対応してしまうと、悪意のある者に個人情報が知られたり、偽のオペレーターを通じて詐欺に巻き込まれたりする危険性があります。心当たりのない電話には決して対応せず、情報の真偽は必ず官公庁や事業者の公式サイトで確認することが重要です。
フィッシングSMSが急増!金融サービスを狙う新たな脅威
電話詐欺と並行して、SMS(ショートメッセージサービス)を利用したフィッシング詐欺も猛威を振るっています。トビラシステムズの調査では、宅配業者を装う手口が全体の約半数を占める一方で、金融・決済サービスをかたるフィッシングSMSが前月比で約2倍に急増していることが判明しました。
特に顕著なのが、クレジットカード会社を装うSMSです。「セゾンカード」や「Mastercard」といった大手ブランドの名を騙り、不正なウェブサイトへ誘導しようとします。また、「りそな銀行」をかたる手口も継続して発生しており、利用者の金融情報を狙った攻撃が活発化していることがうかがえます。これらの詐欺SMSに記載されたURLをクリックすると、個人情報や口座情報が抜き取られる危険性があるため、絶対にアクセスしてはいけません。
深刻化する証券口座乗っ取り被害とその対策
最近特に警戒が必要なのが、証券会社のインターネット取引サービスにおける不正アクセスによる証券口座の乗っ取り被害です。利用者の証券口座が乗っ取られ、勝手に株式の売買が行われるといった不正取引が急増しており、金融庁も強い警鐘を鳴らしています。
この不正アクセスの主な原因は、フィッシング詐欺です。偽のSMSやメールを通じて証券会社を装う偽サイト(フィッシングサイト)に誘導し、そこでログインIDやパスワードなどを盗み取る手口が横行しています。トビラシステムズの調査でも、4月には証券会社をかたるフィッシングSMSが急増し、被害に悪用される証券会社のブランドも5社に拡大していることが確認されました。
金融機関や証券会社を名乗る不審なSMSやメールが届いた場合は、焦らず、メッセージ内のURLには絶対にアクセスしないことが鉄則です。常に公式アプリやブックマークした正規サイトから情報を確認し、被害に遭わないための自衛策を講じましょう。
あなたの資産を守るために、今すぐできる対策
巧妙化する詐欺から身を守るためには、私たち一人ひとりの意識と行動が不可欠です。以下の対策を徹底し、詐欺被害を未然に防ぎましょう。
身に覚えのないメールやSMSは無視する: 不審なメッセージに添付されたURLには、絶対に触れないでください。
公式アプリやブックマークを活用: 日頃利用するサービスの情報は、必ず公式サイトや公式アプリから確認し、検索エンジン経由でのアクセスは極力避けるようにしましょう。
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迷惑SMS対策サービスを利用: トビラシステムズが提供する「迷惑情報フィルタサービス」のような専門サービスを活用することで、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断し、危険を未然に防ぐことができます。
トビラシステムズは、テクノロジーの力で社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪の撲滅に貢献しています。同社の「迷惑情報フィルタサービス」は、詐欺電話や詐欺SMSの情報を収集・調査し、データベースを構築することで、月間約1,500万人もの利用者を詐欺の脅威から守っています。最新の詐欺手口を知り、適切な対策を講じることが、あなたの資産と安全を守る第一歩となります。