新時代の採点システム、AI自動採点の導入
ベネッセi-キャリアが手掛ける大学生向けの問題解決力測定テスト「GPS-Academic」に、AI自動採点サービスが導入されることが発表されました。この新しいシステムの適用により、学生は記述・論述式のテスト結果を即日で受け取ることができるようになります。従来の専門のスタッフによる採点では、約1〜2か月かかることがありましたが、AI技術を用いた自動採点システムがその課題を解決します。
GPS-Academicとは?
「GPS-Academic」は、ベネッセi-キャリアとベネッセコーポレーションが共同開発した、大学向けのオンラインアセスメントサービスです。このテストは、学生の問題解決力を測定するため、以下の3つの領域に関する設問が用意されています。
1.
思考力:問題解決の質と深さに関わる能力。
2.
姿勢・態度:問題解決に対する取り組み姿勢。
3.
経験:問題解決力を磨くために必要な実践。
受験者は上記の設問に回答したうえで、各大学が設定した「学生意識調査」にも答える必要があります。測定結果は、大学及び学生に提供され、今後の学びの指針となるのです。
公式サイトでは、具体的なテスト内容やサンプル問題も公開されているため、興味のある方はぜひ訪れてみてください(
GPS-Academic公式サイト)。
AI自動採点システム導入の背景
このたびのAI自動採点サービス導入は、【速度】と【効率】の向上を目指したものです。従来型の採点方法では、専門のスタッフによる手作業での採点が必要であり、それにはかなりの人力と時間がかかっていました。結果的に、学生の手元に返却されるまでに約1〜2か月を要します。この待機期間が長いため、学生が真剣に取り組む意欲が削がれる可能性もありました。
AIによる自動採点の導入によって、採点データはリアルタイムで処理され、学生に即日でフィードバックが行われるようになります。2026年度版のテストからこのサービスが開始される予定で、学生にとっては非常に利便性の高い変更となります。
ベネッセi-キャリアの概要
- - 名称:株式会社ベネッセi-キャリア
- - 所在地:東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビルディング32階
- - 代表者:表取締役社長 風間 直樹
- - 事業内容:学生支援、大学支援、企業支援
- - 設立:2015年4月1日
このように、AI技術が教育の現場に取り入れられることで、学生の問題解決力や思考力の向上が促されるとともに、採点の迅速化による学びの効率化が期待できます。今後の導入がどのように進展していくのか、注目が集まります。
Hmcomm株式会社について
最後に、AI自動採点サービスを開発したHmcomm株式会社についてご紹介します。代表取締役社長CEOの三本幸司が率いるこの企業は、東京都港区に本社を置き、音声処理技術を基盤としたAI関連の研究と開発を行っています。設立は2012年7月24日で、将来的な教育分野へのAI技術の展開にも力を入れている企業です。
興味のある方は、
公式ウェブサイトをご覧ください。