紀伊國屋じんぶん大賞2025が受賞書籍を発表
株式会社 紀伊國屋書店(代表取締役会長高井 昌史)は、毎年恒例の「紀伊國屋じんぶん大賞2025」の結果を公表しました。この賞は、読者と共に選び抜かれた人文書の中から特に優れた作品を称えるものです。設立から15年目を迎える今年も、多くの応募と推薦コメントが寄せられました。
対象となる人文書とは
「紀伊國屋じんぶん大賞」において人文書とは、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに分類される書籍で、文庫や新書も対象としています。2023年11月以降に刊行された作品をもとに、2024年11月1日から11月30日の間に実施された一般読者の投票を経て、出版社や紀伊國屋書店の社員による選考委員の持ち点評価が集計され、ベスト30が決定されました。
ベスト30のラインナップ
ここでは特に注目すべき受賞作品をご紹介します。1位に選ばれたのは、福尾匠氏の『非美学 ―― ジル・ドゥルーズの言葉と物』で、多くの読者に深い印象を与えました。続いて、千葉雅也氏の『センスの哲学』が2位に、そして3位には三宅香帆氏の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が選ばれました。このように、多様なテーマやアプローチを持つ書籍が集まっています。
ランク | 書籍名 | 著者名 | 出版社 |
---|
-- | --------- | -------- | ---- |
1 | 非美学 ―― ジル・ドゥルーズの言葉と物 | 福尾匠 | 河出書房新社 |
2 | センスの哲学 | 千葉雅也 | 文藝春秋 |
3 | なぜ働いていると本が読めなくなるのか | 三宅香帆 | 集英社 |
4 | あらゆることは今起こる | 柴崎友香 | 医学書院 |
5 | まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 | 阿部幸大 | 光文社 |
30位には『物語要素事典』が名を連ねるなど、幅広いテーマが網羅されています。これらの書籍は、読者に新しい視点や知識を提供することを目的としています。
フェアの開催予定
「紀伊國屋じんぶん大賞2025」のフェアは2025年2月1日(土)から始まる予定で、選考委員や読者からの推薦コメントが含まれた小冊子が店頭で配布される予定です。詳細については各店舗にてご確認ください。
関連リンク
特設ページへのリンクもぜひご利用ください。
紀伊國屋じんぶん大賞特設ページ
受賞書籍には人文書に対する新たな理解や認識を深めるための貴重な作品が揃っていますので、ぜひ手に取ってみてください。