バッテリー診断サービス
2025-11-17 14:36:41

JA三井リースが電動車のバッテリー診断サービスを開始しサーキュラーエコノミー推進

JA三井リース、電動車バッテリー診断サービスを開始



概要


JA三井リースグループとそのパートナー企業である電知、日本オートリサイクルが共同で、電動車両のバッテリー診断および放電サービスの実証運用を開始しました。この取り組みは、増加する電動車のリユースおよびリサイクルを通じて、資源循環型社会の構築を進め、発火リスクの低減を図るものです。

背景


最近の電動車の普及により、車載バッテリーのリユースやリサイクルの重要性が顕著になっています。経済産業省によると、国内の電動車市場は2030年までに約80兆円に達すると予測されています。しかし、現在、中古バッテリーの劣化や性能の正確な診断が困難であり、それが電動車の中古市場での評価を低くしています。このような状況が、電動車普及の妨げになっています。さらに、多くの電動車が海外に流出してしまい、国内での資源再利用が進まない現状も問題視されています。

特にEV(電気自動車)やHV(ハイブリッド車)のバッテリーは、適切な評価が進まないまま保管されていることが多く、これが発火リスクを高めている要因となっています。そのため、この新しいサービスにより、適切な診断と放電処理が求められています。

実証実験の内容


今回の実証実験では、リース契約満了の車両や廃車となったEV/HV車両を活用し、実際の車両状態でバッテリーの診断と放電処理を行いました。利用された技術にはCHAdeMO端子を使用しており、さまざまな車種に対応した診断と放電プロセスを開発しています。

電知の紹介する持ち運び可能な診断機器により、リサイクル現場や中古車販売店で迅速な評価を実現しました。また、この機器は「電気化学インピーダンス法」を用いており、通常のSOH測定法では把握できないバッテリーの劣化状況を正確に測定します。この技術により、バッテリーのリユースやリサイクルの適否を的確に判断できるようになります。

各社の役割


  • - JA三井リースグループ: 実証実験の全体的な企画と管理、新たなソリューションの開発。
  • - 電知: バッテリー診断およびサービスの開発、データ分析。
  • - 日本オートリサイクル: 実証実験に際しての現場提供。

今後の展望


JA三井リースのバッテリー診断および放電サービスは、バッテリーの詳しい性能評価を通じて、リユースやリサイクルを促進し、放電作業によって発火リスクも軽減します。将来的には、さらに高品質な診断および放電技術を開発し、全国展開を視野に入れたサービス体制の構築を目指しています。

この取り組みは、サーキュラーエコノミーの進展に寄与するだけでなく、安全で持続可能な社会の実現にも貢献することでしょう。



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会社情報

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