三洋貿易、国内最大のEV分解部品展示場をリニューアルし新たな技術を提案

三洋貿易、国内最大規模のEV分解部品展示場をリニューアル

三洋貿易株式会社は、2025年6月に岐阜県瑞浪市の展示施設「Sanyo Solution Gallery」を刷新しました。この展示場には、2024年のリニューアルに伴い、新たに5台が追加され、合計25台の分解部品が約13万点展示されています。

瑞浪展示場の役割と特色

瑞浪展示場は、自動車業界向けにベンチマーキングソリューションを提供するCaresoft社の技術を活用した施設で、2022年3月にオープンしました。Caresoft社は最新の車両を詳細に分解・解析し、そのデータを提供しています。展示場では、その解析結果をもとにEV車両や分解部品を展示し、企業が自社製品の改良や技術革新に役立てられるよう、研究に有益な資料を提供しています。

多くの自動車メーカーや部品メーカーが、完成車やコンポーネントをベンチマークするために多額のコストをかけて部品を購入し、実際に分解するプロセスを経ています。しかし瑞浪展示場では、通常手に入らない海外製のEVや最新車両の分解部品に実際に触れることができ、その材質や製造方法を直接確認できる貴重な場となっています。

この場所を訪れたのは、これまでに700社以上、延べ1万人を超える自動車関連の研究者や開発者でした。彼らにとって、ここは貴重な技術情報の宝庫であり、業界の変化に対応する力を与える源泉となっています。

新たに追加された車両と試乗体験

今回のリニューアルでは、中国の吉利汽車による「Zeekr 007」やTeslaの「Model 3＋」を含む新たに5台の車両が展示に加わりました。各モデルに備わっている部品が比較しやすいように、部品グループごとに整理された展示が施されています。

また、最新の完成車も7台揃えており、自動車の分解部品展示場としては国内最大の規模となっています。来場者は、話題の最新EVに試乗し、実際の乗り心地を体感することができる機会も設けられています。

瑞浪展示場では、100年に一度とされる自動車業界の大変革期に足並みを揃え、新しい素材や技術の開発を促進するための各種ソリューションを提供していく予定です。

展示場へのアクセスと見学方法

展示場に興味のある方は、以下の情報を参考に訪問してみてください。

- 住所: 岐阜県瑞浪市釜戸町3361-3
- 見学料金: 初回は無料（2回目以降はCaresoftのサービスを利用するお客様を優先します）
- 見学方法: 事前予約制（休日を除く）

ご予約は、[email protected] までご連絡ください。

Caresoftと三洋貿易の取り組み

Caresoftは、米国に本社を置く自動車向けベンチマーキングソリューションの企業であり、三洋貿易は日本向けに海外EV含む最新車両の分解調査を行っています。また、Web上で情報を得られるIcebergや、X線でCTスキャンしたデータを提供するDigital Twinなど、様々な解析サービスを展開しています。

三洋貿易は1947年に設立させ、高付加価値商品や技術サービスを通じて、社会的な課題解決に寄与することを目指しています。その一環として、地域振興にも貢献すべく、展示場を活用していく考えです。最新技術を学ぶ場である瑞浪展示場が、今後どのように進化していくのか、注目が集まります。

詳しくは三洋貿易の公式サイトをご覧ください。