デジタル共創の未来
2025-05-19 11:38:50

フィンランドと日本のデジタルイノベーション共創に向けた新たな挑戦

フィンランドと日本のデジタルイノベーション共創に向けた新たな挑戦



経済の不確実性が増す中、技術革新が急ピッチで進んでいる現代では、同じ志を持つ国々との連携がますます重要になっています。フィンランドと日本は、その代表的な例です。昨年12月に行われたペッテリ・オルポ首相と石破茂首相の首脳会談では、両国のデジタル未来を共に創造するための意見交換が行われ、2025年の大阪・関西万博での協力が特に注目されています。

フィンランドは、この万博を通じて、最先端のデジタル技術企業を日本に送り込み、新たなビジネスチャンスを模索することを期待しています。両国は共通の課題を抱えつつも、相互に補完し合う強みを持っており、特にデジタルソリューションの分野での協力がその代表例です。フィンランドは、日本貿易振興機構(JETRO)と関西経済連合会の支援を受け、5月26日(月)に北欧パビリオンで「デジタルトランスフォーメーション・デー」を開催する予定です。このイベントでは、5Gや6G、クリティカル通信、包括的セキュリティ、量子技術といった重要なテーマが取り上げられ、世界中の専門家が集まる機会となります。

6Gの先進国としてのフィンランドの役割



フィンランドは、2025年の大阪・関西万博に向けて、6G技術の開発を進めています。この国は、6Gを実現するための基盤となる技術の開発や、テストネットワークの構築に力を入れており、特定の業界向けのアプリケーションの開発にも取り組んでいます。Business Finlandの「6G Bridge」プログラムでは、日本との国際的な研究協力を強化するため、様々な研究機関に対して協力を促す動きが見られます。

Business Finlandの6G Bridgeプログラム責任者であるPekka Rantala氏は、デジタルトランスフォーメーションの進展において、国境を越えた協力が必要不可欠であることを強調しています。彼は「6Gの技術の可能性を最大限に引き出すためには、知識と資源を共有することが重要です」とし、研究機関や企業がフィンランドのエコシステムとの連携を目指すことが重要であると語ります。

この取り組みを支えるのが、フィンランドのビジネスとイノベーションのエコシステムを引っ張るNokiaです。同社は、6G Finlandおよび6G Flagshipプロジェクトと連携し、産業に革新をもたらすことを目指しています。

Nokiaのインダストリアルコラボレーション担当ディレクター、Jarkko Pellikka氏は「6Gは単なる通信速度の向上ではなく、テクノロジーを通じてコミュニティを結びつけ、産業を活性化させるものです」と述べており、テクノロジーの未来に向けたビジョンを共有しています。

デジタルトランスフォーメーション・デーの詳細



フィンランドは、5月26日(月)に「デジタルクラスターデー」を大阪・関西万博の北欧パビリオンで開催します。このイベントでは、デジタル分野に携わる日本企業が集まり、ネットワーキングや知見の共有を通じて、デジタル社会の未来を共に描く場として位置付けられています。また、同日18:00からは「5G/6G時代のデジタルトランスフォーメーション:レジリエントで持続可能な未来へのカギ」と題したセミナーも行われます。

午後12:30から17:00のデジタルクラスターデーは、フィンランドのデジタル化の理念を共有する貴重な機会です。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

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ビジネスフィンランドについて


ビジネスフィンランドはフィンランドの政府機関であり、イノベーションを促進するための資金調達や貿易、観光の促進を主な目的としています。700人以上の専門家がフィンランド国内外で活動し、国際的なビジネスエコシステムの構築に寄与しています。


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