百年床 宇佐美商店の「ぬか炊き」が国際舞台に上がる
2025年に開催される大阪・関西万博にて、北九州市の伝統料理「ぬか炊き」が大きく取り上げられます。その中でも、有限会社宇佐美が製造する「サバのぬか炊き」が、象印マホービン株式会社の『ONOGIRI WOW!』のメニューに選ばれたことは、地域の食文化が国際的に評価される素晴らしい機会です。
「ぬか炊き」とは
「ぬか炊き」は、福岡県北九州市に根付いた郷土料理で、サバやイワシといった青魚を、醤油や砂糖で煮込んだ後、特製のぬか床を加えて炊き上げます。この独特の調理法は、魚を柔らかく仕上げ、栄養も豊富なことから、地域住民に愛され続けてきました。特に「サバのぬか炊き」は、骨まで柔らかくなるまで丁寧にコトコトと煮込まれるため、ご飯との相性も抜群で、家庭や飲食店いずれでも楽しまれています。
万博での描かれるシーン
大阪・関西万博では、9月17日から10月13日の期間にわたって、『ONOGIRI WOW!』にて「サバのぬか炊き」が提供されます。北海道の美味しい食材や他地域の郷土料理も含まれる中で、福岡県代表として参加することは意義深い試みです。象印マホービンが運営するORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』に合わせて、最上位モデルの炊飯器「炎舞炊き」を使用して炊いたお米でおにぎりが作られ、そこに「ぬか炊き」がトッピングされる予定です。これにより、世界中の人々に直接味わってもらう機会が生まれます。
百年床 宇佐美商店の歴史
有限会社宇佐美、通称「百年床 宇佐美商店」は、北九州市小倉北区に位置し、代々受け継がれてきた「ぬか床」を大切に守り続ける老舗の店です。創業から100年以上が経ち、地域の食文化を支えるために、素材本来の旨味を引き出したぬか炊きやぬか漬けを提供しています。現代のニーズに応えるための新しい商品開発にも積極的に取り組み、北九州の味を全国に広める努力を続けています。
このように、百年床 宇佐美商店のぬか炊きが関西万博で提供されることは、単なる料理の紹介だけでなく、地域の文化や歴史を発信する素晴らしい機会と言えるでしょう。北九州の郷土料理が舞台でどのように受け入れられるのか、期待が高まります。今後の展開が楽しみですね。