平和を願う証言
2026-05-18 17:05:56
広島の平和を願う新たな証言—TSSの英語版番組を世界へ発信
広島の平和を願う証言—TSSの英語版番組を世界へ発信
広島の放送局、テレビ新広島(TSS)が新たな番組を発信します。その名も「Hiroshima Peace Program TSSアーカイブプロジェクト」。このプロジェクトの第11弾として、2008年に放送された特別番組『描けなかった2枚の絵』の英語版が、2026年5月18日から世界に向けて配信されることが決定しました。この番組は、被爆者の松原美代子さんが語る真実と、彼女の思いをしっかりと受け継いだ高校生たちの熱意が詰まった作品です。特にナレーションを担当した女優・深浦加奈子さんの声は、彼女自身が闘病中でありながらも心を込めて収録したもので、多くの人々に感動と共感を与えることでしょう。
松原美代子さんの証言
松原美代子さんは、広島の鶴見町で被爆した生存者です。彼女は1962年に平和巡礼ツアーで世界14カ国を訪れ、そこで核実験への反対を訴え始めました。「これからは世界に自分の声を届けなければ」と決意し、英語を学び始めた彼女は、広島を訪れる外国人に自らの体験を伝えることで、平和の大切さを訴えてきました。松原さんは、被爆の証言を行う際にインスピレーションを受けるために描いた、13枚の原爆の絵がありましたが、どうしても表現できなかった2枚がありました。
高校生たちの挑戦
その描けなかった絵を形にするため、広島市立基町高等学校の生徒、東郷佑紀さんと松原未羽さんが松原さんの話をもとに描き始めました。彼らは松原さんの被爆体験に耳を傾け、彼女が被爆した場所を訪れ、その状況を理解するために努力しました。描きながら聞くという苦労を重ねる中で、彼らは「松原さんの心に希望を灯したい」という気持ちが芽生え、その結果、彼らが描いた絵は一つの感動的な物語を生み出しました。
深浦加奈子さんの遺作
深浦加奈子さんのナレーションは、彼女の生涯の中でも特に感動的な瞬間となっています。彼女は、自身の健康状態が厳しい中で平和記念公園の原爆ドームで松原さんと共に涙を流し、心からの祈りを捧げる姿が印象的でした。兄姉の一人が、自身の思い出を語り、その感動を素直に伝える彼女の姿は、まさに「永遠の誇り」と称賛されるものです。
絵による証言
この特別番組は、視覚的な証言としての「絵」が持つ役割についても触れています。被爆者の高齢化が進む中で、彼らが直接描くことが難しくなることは避けられず、代わりに若い世代が被爆者の声を受け継ぐことの重要性を再認識しました。全国的に知られる広島市立基町高等学校の取り組みは、被爆の実態を後世に伝えるための重要な試みとして評価されています。高校生たちが松原さんから聞いた話を元に、心を込めて描くことで、一人でも多くの人に「被爆の惨状」を知ってもらうことが、この番組の願いです。
未来へのメッセージ
バトンを引き継いだ高校生たちの姿は、平和のメッセージを未来へ伝える力強いものです。どんなに時代が変わっても、平和のメッセージは決して古びることはありません。このアーカイブプロジェクトによって、広島の過去から未来へと続く醍醐味ある物語が、さらに多くの人々に認知されることを願っています。
会社情報
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テレビ新広島
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