社会起業を加速させるDICTの新たな一歩──宮坂修平の研究活動

DICTの挑戦と宮坂修平の新たな研究

社会実験コミュニティ「DICT」が、教育分野に革新をもたらす新たな一歩を踏み出します。2026年4月から、メンバーである宮坂修平（ミヤサカシュウヘイ）が国立大学法人東北大学大学院の医学系研究科で博士号取得を目指した研究を始めるのです。

DICTとは何か

DICT（Design, Innovation, Co-Creation, Technology）は2022年に設立され、Web 3.0技術を基盤にした共創イノベーションを促進するコミュニティです。東京都渋谷区に本拠を置くDICT CUBE TOKYOを中心に、国内外の多様な拠点で活動を展開しています。このコミュニティは、起業家や研究者、アーティストが集まり、国際的な共創を推進するための場として注目されています。また、設立から3年で15社の法人を輩出してきました。

宮坂修平の経歴と役割

宮坂はDICTの初期メンバーとして、教育分野におけるプロデューサーとしての役割を担っています。彼は、音楽を通じた国際共創教育プロジェクト「詩音 - Shion」のプロデューサーとしても知られています。このプロジェクトでは、「2030年の自分に宛てた手紙」というテーマで、日本、アメリカ、フランスの学生が共に楽曲を制作しました。特に、TVアニメ「進撃の巨人」での声優の石川由依がメインボーカルを務めるなど、様々な専門家との共創が行われ、教育活動の新しい形を提案しています。

教育への取り組み

宮坂は東京学芸大学で専門研究員としても活動しており、教育プログラムの開発において重要な役割を果たしています。彼は起業やビジネスに関するカリキュラムの設計や、新学習指導要領に基づく「総合的な探究の時間」の運営に携わっています。これまでに、全国の中学校・高校で50校以上の学生向けプログラムを提供し、教職員への研修や講演も実施してきました。

DICTの使命と未来の展望

DICTの創設者である山本晋也は、アカデミアとの連携を強化し、社会起業を促進することを目指しています。東北大学では、社会起業推進分野の特任教授として、宮坂の研究の成果を実社会へ実装することに注力しています。これにより、社会共創型の教育プログラムが子どもたちの人間形成に与える影響を裏付ける研究が進められています。