アートで彩る新しい暮らしの提案：ヘラルボニーの賃貸住宅「ロワゾ」

株式会社ヘラルボニーは、2024年9月下旬より、アートを取り入れた賃貸住宅「ロワゾ」の運営を開始します。この画期的な取り組みでは、住人自身が居室に飾るアートを選ぶことができ、共同スペースにもアート作品が施されるなど、心豊かな生活空間が提案されています。

新しい住居モデルの導入

「ロワゾ」では、物件のオーナーがヘラルボニー契約作家のアートを選定。居室には11名のアーティストによる全29作品の中から、お好みのアートパネルを選ぶことができます。共益費として月額1,000円を支払うことで、選んだアートの使用料がヘラルボニーを通じてアーティストに支払われる仕組みです。この新モデルは、アートを身近なものとして感じ、生活空間に彩りを与えることを目的としています。

取り組みの背景

ヘラルボニーは、2023年2月から積水ハウスとの協力により、建設現場の仮囲いを利用したアートプロジェクトを展開してきました。この「積水ハウス地域のアート展」では、アーティストへの経済的支援を行いながら、地域の活性化に寄与することが目指されています。アートの展示にとどまらず、気に入った作品をその場で購入できる仕組みを取り入れるなど、アートに触れる楽しさを提供してきました。

アートで感性を鍛える

「ロワゾ」の住民は、共用部のエントランスから居室まで、色とりどりのアートに囲まれながら暮らすことができます。季節によってアートを変更することも可能で、自身の気分やお子様の成長に合わせて、生活に合ったデザインを楽しむことができます。このように、アートとの触れ合いが日常に豊かさをもたらすのです。

アート作品と作家

共用部エントランスには、著名なアーティスト小林覚氏の作品が展示され、作家たちの多様な表現も楽しむことができます。居室に飾るアートパネルは、以下のアーティストたちの作品から自由に選べます。

- 肥後深雪
- fuco:
- 高橋裕
- 内山・K
- 片平俊夫
- 松本真由美
- 田崎飛鳥
- 小林泰寛
- 福井将宏
- 衣笠泰介
- GAMON

ヘラルボニーのビジョン

ヘラルボニーは「異彩を、放て。」というミッションを掲げ、知的障害のある作家とともに新しい文化を築く企業です。2,000点以上のアートデータを管理し、作家の意向を尊重しながら持続可能なプロジェクトを推進。アートを用いたビジネスモデルを通して、アーティストに正当な報酬を支払う仕組みを構築しています。

企業のDE&I推進に貢献するアカウント事業や、盛岡でのアートギャラリー運営など多角的に展開し、「障害」のイメージを変える努力を続けています。ヘラルボニーが提供する「ロワゾ」は、アートを通じて生活の質を向上させ、誰もが個性を持つ社会の実現に寄与するものです。