三浦半島防災強化
2025-12-22 17:51:25

三浦半島の防災力強化に向けたNTT東日本の取り組み

三浦半島の防災力強化とNTT東日本の役割



神奈川県三浦半島に位置する横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町の4市1町が、NTT東日本と手を組んで地域の防災力を強化するための取り組みを進めています。この取り組みは、防災連携協定に基づき、地域特有の災害リスクに対応した「災害に強い地域づくり」を目指すものです。この協定は2025年5月21日に締結され、3年後の完成を見据えた計画となっています。

背景と目的



NTT東日本は、地域住民が安心して暮らせる環境を整えることを最優先にし、半島地域の様々な災害リスクに対して万全な対策を講じることを目的としています。具体的には、
  • - 通信の応急対策強化
  • - 防災力強化支援
  • - 次世代防災DX(デジタルトランスフォーメーション)の共同研究 という3つの取り組みを掲げています。

持続可能な取り組み



これらの目標を達成するためNTT東日本は、リスクアセスメントを通じて自治体の強みと弱みを把握し、具体的な改善策を講じる予定です。このリスクアセスメントでは、各市町で105項目の調査を行い、災害対応力の現状を評価しました。それにより、広域での課題を明確にし、全体の強化に向けた方向性を示すことができました。

共通課題の明確化



8月には、各市町のリスクアセスメントの結果を踏まえ、共通する防災に向けた重点課題が浮き彫りになりました。具体的な課題は、災害対策本部の整備、備蓄体制の強化、ライフラインの確保、避難誘導の実践、そして関係機関との持続的な訓練の実施です。これに対処するために、5つの重点取り組みテーマを設定し、自治体横断での協力体制を築くこととしています。

5つの重点取り組みテーマ



1. 災害対策本部の強化: 災害時の情報収集や安否確認の業務手順の整備を行い、応援者の宿泊場所の確保も含め、受援業務の標準化を目指します。

2. 備蓄の確保: 備蓄物資の適切な管理とスペースの確保をすることで、緊急時に備えた体制を整えます。

3. ライフラインの確保: 電力供給や通信環境の整備を通じて、避難所での生活も安心できるようにします。

4. 避難支援の実施: 観光客などの状況も考慮し、避難誘導をより効果的に行うための施策を検討します。

5. 訓練の実施: 行政や住民、関係機関の連携を強化し、防災意識を育むための訓練を定期的に実施します。

今後の展望



確立した推進体制のもと、各部会長が中心となって具体的な施策を推進していくにあたり、デジタル技術を用いた防災DXのさらなる強化を図ります。地域でのデータを活用し、被災者支援の具体策を展開していく予定です。4市1町間での協力と地域関係者との連携を深めることで、実効性の高い対策を進めていく狙いです。

最後に、NTT東日本は本協定を通じて得られた知見を、他の地域にも応用できる「新たな地域防災の在り方」として提案することで、全国的な防災力の向上にも寄与したいと考えています。三浦半島でのこの取り組みが成功すれば、災害に強い地域社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
NTT東日本株式会社
住所
東京都新宿区西新宿3-19-2
電話番号

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