フィリピンで開催された道路建設に関するビジネスワークショップの概要
フィリピンにおける道路建設ビジネスワークショップ
令和6年12月6日、フィリピン・マニラのダイヤモンドホテルにて、「道路建設・O&M(運営・維持管理)に関するビジネスワークショップ(第3回)」が開催されました。このワークショップには、国土交通省、在フィリピン日本国大使館、JICAフィリピン事務所、フィリピン公共事業道路省、及び両国の民間企業が参加し、合計53社が集まる盛況なイベントとなりました。
本イベントでは、両国の官民 representatives を通じて、道路建設及び運営管理に関する報告やプレゼンテーションが行われ、両国の技術力や取り組みを共有しました。特に、フィリピンにおける道路建設の課題については、フィリピンPPPセンターからの情報が提供され、日本における高速道路の整備及びスキームがJICAの専門家によって説明されました。
また、トンネル火災対策に関する最新の運営管理システムは中日本高速道路が発表し、ダバオバイパスのためのトンネル維持管理マニュアルは日本工営が紹介しました。他にも、長大橋の建設・メンテナンスを本州四国連絡高速道路が説明し、都市部での出入口改良プロジェクトについては首都高速道路が議題に上がりました。
技術協力の深化
このワークショップは、令和4年10月に締結された「道路トンネルの建設・O&Mに関する協力覚書」に基づき、毎年開催されるものです。国土交通省の橋本審議官とフィリピン側のサダイン上級次官は、開会式の代表挨拶にて両国の持続可能な道路インフラの発展の重要性について語りました。
ビジネスマッチングの促進
交流会では、参加者間でのネットワーキングを促進し、両国企業のビジネスマッチングが図られました。これは、官民の協力が道路分野におけるビジネス機会を生み出すために重要なステップと言えるでしょう。国土交通省は今後も両国の技術協力を更に進め、双方の発展に寄与していく考えです。
このようなビジネスワークショップは、国際的な技術協力のモデルケースとして、地域のインフラ整備における大きな一歩を示しています。今後の展望として、各企業の経験と知識を最大限に活用し、両国の交流を一層深め、持続可能な成長に貢献できることが期待されます。これからも技術力をもとにした強固なパートナーシップの構築を目指しており、今後の進捗や成果に注目が集まります。