河﨑秋子『ともぐい』が「読書メーター OF THE YEAR 2024-2025」にノミネート!
河﨑秋子氏の最新作『ともぐい』が、読者の注目を集めている中、2024年11月1日に日本最大級の読者コミュニティサイト「読書メーター」が発表した「読書メーター OF THE YEAR 2024-2025」にノミネートされました。このノミネートは、ユーザー投票によって決定されるもので、2023年11月に刊行されたばかりの本作が選ばれたことにより、その人気が再確認されました。
「熊文学」の新たな地平を切り開く『ともぐい』
『ともぐい』は、明治後期の北海道を舞台にした物語です。主人公の熊爪は、犬を相棒にひとり狩猟をする孤独な男。彼の目の前には、さまざまな運命的出来事が展開します。盲目の少女や、時代の変化による緊張感を抱えるロシアとの戦争など、物語は予測不可能な展開を遂げます。こうした内容が圧倒的な筆力で描かれ、読者の心を鷲掴みにします。
河﨑秋子氏の魅力
著者の河﨑秋子氏は、1979年に北海道別海町で生まれ、数々の文学賞を受賞してきました。特に2012年に発表した作品『東陬遺事』は、北海道新聞文学賞を受賞し、2014年には『颶風の王』で三浦綾子文学賞を獲得。その後も多くの受賞歴があることからも彼女の文学的センスは高く評価されています。『ともぐい』においても、彼女の独特の文体と物語構造が、再び文学界に新たな風を吹き込むことでしょう。
本作の読みどころ
『ともぐい』の魅力的な点は、単なる狩猟小説ではなく、熊爪の内面的な葛藤や周囲の人々との関係性が濃密に描かれているところです。登場人物たちがそれぞれの業や悲哀を背負いながら、命を繋いでいく様子は、読者に深い感慨を与えるでしょう。さらに、作中で表現される自然の厳しさや生命の尊さが、読む者を身体の芯まで響かせます。
購入について
『ともぐい』は、2023年11月20日に発売される予定で、四六判・ハードカバーの造本で提供されます。定価は1,925円(税込)で、ISBNは978-4-10-355341-0です。書籍の詳細や購入方法については、こちらの
新潮社のページでご確認ください。
まとめ
「読書メーター OF THE YEAR 2024-2025」にノミネートされた『ともぐい』は、河﨑秋子氏の魅力が詰まった作品です。多様なテーマと深い心理描写が織り成す物語を是非手に取って、身体的な読書体験を楽しんでください。文学の新たな扉を開くこの作品をお見逃しなく!