トレックス、部品大賞受賞
2025-12-11 15:05:30

トレックス・セミコンダクター、2025年“超”モノづくり部品大賞受賞の背景とは

トレックス・セミコンダクターが受賞した理由



2025年“超”モノづくり部品大賞において、トレックス・セミコンダクター株式会社のXC9704/XC9705シリーズが「電気・電子部品賞」に選出されました。この受賞は、同社の革新技術が高く評価された結果であり、その背景には新たなニーズと課題の解決があります。

受賞製品の概要



XC9704/XC9705シリーズは、VIN=36V、IOUT=600mAのドライバ内蔵の同期整流降圧DC/DCコンバータです。この製品は、さまざまな産業で必要とされるデータ収集や、AI技術の活用を支える重要な役割を果たしています。特に、医療機器や通信機器、車載機器などでの利用が期待され、どの分野でも限られたスペースに高効率の電源供給が求められています。

電力変換効率の向上



最近の市場動向では、センサーや通信モジュールの搭載が進化しており、それに伴って消費電力の増加が見られます。特に、既存の設計では消費電力の低減が難しく、さらなる電力効率の向上が求められています。トレックスは、この課題に対して「電力変換効率を高める高機能な電源IC」という方向性でXC9704/XC9705シリーズを開発しました。

従来型の電源IC、特にLDO(低ドロップアウトレギュレータ)では、入出力電位差が大きい条件下での効率が劣化し、発熱が問題となります。このため、パッケージサイズを大きくする必要もあり、それがコストやデザイン上の制約となっていました。それに対し、XC9704/XC9705シリーズは、限られたスペースにおいても高い効率を実現することが求められました。

高機能な省スペース設計



このXC9704/XC9705シリーズは、最大36Vの高耐圧を実現し、さらに省スペース設計を施したことで、幅広い用途に対応可能です。特に、これまで大きなサイズに依存していた電源ICの制約を克服することで、新たな市場ニーズに応えました。また、シーケンス制御機能や、入出力電位差がほとんどない条件でも安定した出力を維持できる制御機能を搭載しており、実用性も非常に高い製品として評価されています。

今後の展望



トレックス・セミコンダクターのXC9704/XC9705シリーズの受賞は、単なる栄誉ではなく、今後の技術革新の一つの指針ともなります。電子機器における消費電力の効率化は、ますます重要課題とされているため、今後の進化に目が離せません。トレックスはこの受賞を機に、さらなる研究開発を加速し、業界や社会に貢献していくことでしょう。これからの展開に期待が寄せられています。

トレックス・セミコンダクターの革新的な製品がどのように産業構造を変えていくのか、その動きが注目されます。


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会社情報

会社名
トレックス・セミコンダクター株式会社
住所
東京都中央区新川1-24-1DAIHO ANNEX 3F
電話番号
03-6222-2581

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