障がい者雇用支援サービス開始
2023-09-01 11:00:04
トヨタと綜合キャリアトラスト、障がい者雇用支援サービス『ソーシャルワークス』開始
トヨタと綜合キャリアトラスト、障がい者雇用支援サービス『ソーシャルワークス』開始
2024年4月には2.5%、2026年7月には2.7%へと引き上げられる障がい者雇用率。企業は増加するニーズに応えるべく、障がい者にとって働きやすい環境整備に追われています。しかし、事務作業以外の仕事創出には課題も多いのが現状です。
この課題解決に向けて、トヨタ自動車と人材サービス会社である綜合キャリアトラストが新たな取り組みを始めました。両社は共同で、製造・物流関連企業向けの障がい者雇用支援サービス『ソーシャルワークス』を提供開始したのです。
『ソーシャルワークス』とは?
『ソーシャルワークス』は、綜合キャリアトラストの障がい者雇用支援ノウハウと、トヨタ自動車発祥の製造工程改善ノウハウを組み合わせた、ワンストップの支援サービスです。
具体的には、以下の4つのポイントが特徴です。
1. ワンストップサポート: 運用体制構築から業務遂行支援、メンタルサポートまで、障がい者雇用に関わるあらゆる課題をトータルでサポートします。
2. 作業創出と業務改善: 製造工程におけるムダを徹底的に排除。障がい者でも安心して従事できるよう、作業工程を工夫し、必要な治具や仕組みを提供します。
3. 採用力の向上: 採用計画策定や選考アドバイスで、障がい特性と業務のミスマッチを防ぎ、適切な人材を採用できるよう支援します。
4. 定着率の向上: 専門スタッフによる継続的なサポート体制により、高い定着率を実現。事務系職場では88%という高い定着率を達成しています。
トヨタ発祥の取り組み「ミハナ」
『ソーシャルワークス』の基盤となっているのが、トヨタ自動車社員が立ち上げた新事業「ミハナ」です。重度知的障がいを持つ息子の就労をきっかけに、製造現場での経験を活かし、障がい者の就労機会創出を目指す取り組みとして始まりました。
「ミハナ」は、製造工程での作業創出に特化していますが、障がい者雇用全体をサポートするには、総合的なノウハウが必要だと気づきました。そこで、障がい者雇用支援に豊富な実績を持つ綜合キャリアトラストとの連携に至ったのです。
両社の連携で生まれるシナジー効果
綜合キャリアトラストは、これまで多くの企業の障がい者雇用を支援してきました。しかし、製造現場での作業創出という点では、専門的な知識が不足していました。一方、「ミハナ」は作業創出のノウハウは豊富ですが、雇用支援全般の経験には乏しい状況でした。
両社が協力することで、それぞれの強みを活かし、より効果的な障がい者雇用支援を実現できるようになりました。企業は、障がい者雇用における負担を軽減し、安心して障がい者を受け入れることができる環境が整います。
オンライン説明会の開催
『ソーシャルワークス』の開始を記念して、オンライン説明会が開催されました。説明会では、障がい者雇用の現状や課題、ソーシャルワークスによる具体的な支援内容などが紹介されました。トヨタ自動車と綜合キャリアトラストの担当者による講演や質疑応答もあり、多くの企業関係者や報道関係者から関心が寄せられました。
まとめ
トヨタ自動車と綜合キャリアトラストによる『ソーシャルワークス』は、障がい者雇用における新たなモデルケースとなる可能性を秘めています。両社の連携が、より多くの障がい者にとって働きやすい社会の実現に貢献することを期待しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社綜合キャリアトラスト
- 住所
- 東京都港区浜松町2-4-1世界貿易センタービルディング南館16階
- 電話番号
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