DNPが進める新たなコミュニケーション支援
大日本印刷株式会社(DNP)が、東京都内の児童生徒を対象にした新しい試みを発表しました。それは、Starley株式会社が開発したおしゃべりAI「Cotomo」を用いた“AI支援員サービス”の実証実験です。2025年11月4日から28日までの期間、東京都荒川区、あきる野市、八王子市の児童生徒を対象に行われるこの実証は、特に気になる現代のコミュニケーションに関する問題解決を目指しています。
AI支援員サービスの目的
この実証の主な目的は、児童生徒がAI支援員と自然な会話をすることで、彼らの心理的抵抗を和らげ、他者との関わりを深める橋渡しをすることです。特に、会話を通じての心理的サポートが重要視されています。AIとの対話を体験することで、児童たちのコミュニケーション能力がどのように変化するのかを探ります。
実証の概要
実施期間は、2025年11月4日から11月28日まで。対象となるのは、VLP(バーチャル・ラーニング・プラットフォーム)を利用している東京都荒川区、あきる野市、八王子市の児童生徒です。実証内容は、以下の2点に焦点を当てています。
1. AIとの自然な会話体験を通じて、心理的抵抗の軽減
2. コミュニケーション意欲の変化
このように、AI支援員サービスは、ただのチャットボットとは一線を画し、実際に音声会話を行うことが可能である点が大きな特徴です。これにより、端末を使い慣れていない子どもたちでも容易に会話を楽しむことができます。
Cotomoの技術
Starley社が開発したおしゃべりAI「Cotomo」は、相槌や声のトーン、間合いなど、リアルな会話に必要な要素を学習しており、感情に寄り添う能力に優れています。そのため、児童生徒がリラックスして会話できる環境が整えられています。
安全性への配慮
AIとの会話が安全で安心できるものであるために、DNPは「Cotomo」にNGワードを設定しています。また、実際に地域で働く支援員のコミュニケーションスキルを学習させ、より適切な会話が行えるよう努めています。
今後の展望
DNPは、この実証実験を経て、AI支援員やメタバースの活用が、社会的孤立に苦しむ人々の心理的な壁を取り除く手助けになると考えています。また、このサービスが成功した場合、他の自治体にも拡大することを目指しています。
さらに、地域の支援機関や教育機関と連携し、誰もが安心して過ごせる居場所を提供することで、地域社会の絆を強めていく方針です。メタバース上での支援を超え、実際の現場でも積極的に活用し、全ての人にとって居心地の良い場所を作り出すことがDNPの目指す未来です。
このような取り組みを通じて、DNPは誰もが取り残されない社会の実現を目指しています。今後のAI支援員サービスの発展に目が離せません。