NTT-ATの新製品「HIREC-R」
NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT-AT)は、屋外設備の安全性と保守性をサポートするため
新しい超撥水材料「HIREC-R」の販売を開始しました。この製品は、これまでの「HIREC100」を基に
セルフクリーニング機能を高め、供給の安定性を向上させたものです。
HIREC-Rの特長
HIREC-Rの特異な特徴として、一般的なフッ素樹脂コーティングよりも優れた撥水性能があります。
通常、コーティングの水の接触角は約100度ですが、HIREC-Rは150度以上を実現。
これにより水を強力に弾き、水膜が形成されにくい状態を維持します。
撥水性能が長持ちする理由の一つは、光触媒材料を使用している点です。
大気中の舞い上がるチリやホコリによって、コーティングが汚れ、撥水効果が降下してしまうことがありますが、
HIREC-Rはその汚れを太陽光の力で分解し、新しい撥水層を露出させることで、持続的な性能を維持します。
清掃作業を行う必要がなく、約3年間、その効果が期待できるのが大きなポイントと言えるでしょう。
この新しい技術は、鉄塔やレーダー、ブリッジなどの屋外施設だけでなく、様々な環境での活用が期待されています。
例えば、雪や氷の付着を防ぐことで、設備の安全性を向上させ、メンテナンスコストの削減にも寄与します。
展示会での紹介
HIREC-Rは、今後の展示会でも展示される予定です。
最初は2025年7月23日から25日まで東京ビッグサイトで開催される「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025」にて発表され、
続いて7月30日から8月1日には「COMNEXT」にも出展されます。いずれも先進的な機能や用途を直接体感できる機会です。
展示に関する詳細は、NTT-ATの公式ウェブサイトで確認できます。
大阪・関西万博との関連
さらに、HIRECは2025年に大阪で開催される今度の国際博覧会でも活躍します。
特定非営利活動法人ゼリ・ジャパンによる「BLUE OCEAN DOME」というパビリオン内で、
極めて美しい水のスペクタクルを実現に向けて活用される予定です。この展示のディレクションを手がけるのは、
日本デザインセンターの原デザイン研究所。また、アートピースの制作もnomenaが担当します。
まとめ
NTT-ATのHIREC-Rは、その技術革新と持続可能な特性で、様々な施設の安全性とコスト効率化に寄与できる製品です。
今後の展示会で実際にその効果を体験してみる価値があると言えるでしょう。