シードテック株式会社が、訪日観光客に向けたデジタル旅行プラットフォームをJTBオーストラリアと共に開発したことが発表されました。この取り組みはオーストラリア市場の拡大を目指すもので、シードテックが持つオフショア開発およびIT人材育成のノウハウを活かしています。
シードテックは、東京都渋谷区に本社を構える企業で、オフショア開発とIT人材の育成事業を展開しています。同社はこれまでフィリピン・セブ島に開発拠点を設け、アジアンパシフィック地域におけるITリソースのシェアリングプラットフォーム構築を先導してきました。JTBオーストラリアとの提携は、その活動の一環として位置付けられています。
オーストラリアにおいては、ギークスグループに新たに加わったIT企業launchが背景にあり、オーストラリア市場への進出を強化し、双方に利するシナジーを生み出すことを目的としています。新たに開発されるデジタル旅行プラットフォームは、オーストラリアからの訪日観光客の利便性を高めるためのものです。
これまで、オフショア開発では主にベトナムやフィリピンのエンジニアが活用されることが一般的でしたが、最近の円安の影響により、日本のシステム開発企業がオフショアの選択肢として注目を集め始めています。シードテックは、日本の高い技術力を背景に、オフショアとニアショアの両方の開発拠点を活かし、柔軟なコストコントロールが可能です。
また、日本とオーストラリアの文化や法律、税制度に精通した開発企業は、特に日系企業にとって大きなメリットとなります。言語の障壁を気にせずに円滑にコミュニケーションが取れる環境は、業務の進行においても大いに役立つでしょう。
シードテックは、今後もギークスグループの「ITリソースのシェアリングプラットフォーム構築」を進めていくとともに、オーストラリア市場の拡大に向けた取り組みを加速させていく方針です。これにより、訪日観光客の増加に寄与し、両国におけるビジネスの発展を目指していきます。