製造体験ワークショップ
2026-08-13 09:46:19

岡山理科大学が提案する製造業の未来を体験するワークショップ

岡山理科大学経営学部が主催した特別なワークショップが、8月6日に岡山市で開催されました。このイベントは、「おかやまSDGsフェア2026」の一環として、高校生を対象に行われたもので、参加者がサプライチェーンにおける製品の流れを実際に体験する貴重な機会となりました。

ワークショップは、米国オハイオ州立大学の「LEGO® Supply Chain Simulation」を基にした簡易版を利用して行われました。参加した高校生たちは、製造や物流、在庫管理などの役割を担い、実際のモノと情報の流れを模擬的に理解することを目的としていました。参加者からは「とても面白く、サプライチェーンの勉強になった」との感想が多数寄せられました。

このワークショップの流れを詳しく見ていきましょう。完成品はヘリコプターで、参加者たちはレゴブロックの山から必要なパーツを探し出す役割を分担しました。具体的には、パーツ係が1人、組み立て係が3人、最終組み立て係と検品係がそれぞれ1人ずつ。このように役割を明確に分けることで、各自の責任を持ちながらチーム全体で協力することが求められました。

実際のルールはシンプル。5分間でいくつのヘリコプターを完成させられるかを競い合います。完成品1機あたり200点が得られ、余剰部品があった場合には10点のペナルティが科されます。この点数システムにより、参加者は在庫をどれだけ少なくし、どれだけ完成品を増やすかが勝負の鍵となります。初回のラウンドでは両チームとも在庫が大量に残り点数が伸び悩みましたが、次第に戦略に磨きがかかり、第2ラウンドではパーツの発注が可能になったことで効率が飛躍的に向上しました。

特に第3ラウンドでは、最終組み立て作業の進捗を確認しながらパーツを組み立てることで、在庫ゼロという画期的な結果を達成したチームも存在しました。最終的に、Aチームが800点、Bチームが1120点で勝利を収めました。競争形式のゲームということで、回を追うごとに参加者の動きは速くなり、情報のやり取りが活発になっていく様子が見られました。

最も重要な点は、この体験が「確かな学び」へとつながることです。ゲームの合間には、経営学部の学生たちが、トヨタが生み出した「KANBAN方式」や、無駄を排除する「KAIZEN方式」について解説しました。このように、実体験を通じて得た知識と理論が結びつくことで、参加者はサプライチェーンの本質を体感的に理解することができるのです。

ワークショップが終了後には、一人の高校生が「サプライチェーンについてすごく勉強になった。これをきっかけに専門的な勉強もしてみたい」と語るなど、参加者にとって意義深い経験となりました。このワークショップの指導教員である内田誠教授は、「参加者が挑戦に目を輝かせる姿を見て、生きたビジネス教育の成果を感じました。トヨタの理論をゲームを通じて理解することで、学生にとっても難しい理論がより身近に感じられる貴重な実践の場となりました」とコメントしています。

今後も岡山理科大学は、体験型の学びを通じて、学生や次世代のための教育を推進し続けることを約束しています。レゴブロックを使ってヘリコプターを作るというシンプルな活動の背後には、製造業の未来を担う人材育成への思いが隠されています。

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