NGP協同組合がグッドライフアワードで特別賞受賞
香川県豊島におけるNGP日本自動車リサイクル事業協同組合の環境保全活動が、環境省主催の「第13回グッドライフアワード」で「実行委員会特別賞環境ひとづくり賞」を受賞しました。この受賞は豊島における環境再生活動として初の快挙です。
表彰式は2023年12月6日、東京・渋谷のスクランブルホールで行われる予定です。グッドライフアワードは地域循環共生圏という理念のもと、持続可能な地域社会を実現するためのさまざまな活動を広めることを目的としたプロジェクトです。
豊島環境保全・再生活動について
豊島は過去に自動車由来の産業廃棄物による大規模な不法投棄が問題となった「豊島事件」の影響を受けています。NGPはこの問題に積極的に取り組み、2019年からは瀬戸内オリーブ基金や岡山大学の活動に参加し、地域を守るための活動を始めました。主に自然の回復と環境教育をテーマとしており、地域住民とも協力しながら、森の再生や教育に力を入れています。
瀬戸内オリーブ基金の役割
2000年に設立されたこのNPO法人は、豊島を含む瀬戸内の美しい自然を保護し再生することを目的とし、多様なプロジェクトを推進しています。これには「ゆたかなふるさと100年プロジェクト」や「ゆたかな海プロジェクト」、さらにはオリーブ栽培の活動が含まれています。持続可能な地域社会の実現に向け、瀬戸内海エリアでの環境保全に向けた資金援助を行っています。
岡山大学の取り組み
岡山大学は、豊島で自然景観の復元を目指して「表土撒き出し法」という手法を用いています。この手法では、地域に適応した植物が再生するために、周辺の表土から多様な埋土種子を撒き出す方式を採用しており、自然の回復を助ける研究が進行中です。
今後の展望
NGPは今後も豊島の植生回復活動を継続し、次世代の環境教育や地域の再生と結びつけた取り組みを展開していく方針です。例えば、自然を学ぶための見本園や、不法投棄現場を見渡せる展望台を整備することで、訪れる人々が環境問題を自分ごととして考えるきっかけを提供します。
NGP協同組合の概要
NGP協同組合は1985年に設立され、東京都港区に本部を置いています。現在、130の組合員企業と156の拠点があり、日本の自動車リサイクル業界において健全な事業構築を目指しています。日本全国の組合員企業の経営意識や意識改革を推進し、「企業の社会責任」を果たすことに努めています。詳しくは
NGPの公式サイトをご覧ください。