今子青佳の個展
2025-03-20 14:37:23

言葉を燃やすアートの深層を探る今子青佳の個展

言葉を燃やす:今子青佳の新たなアートの旅



今子青佳の個展「言葉を燃やす」が2025年3月に京都と東京で開催されます。この展覧会は、彼女のアートと書道の境界を模索した新しい試みであり、特に筒井康隆の長編小説「残像に口紅を」をテーマにした作品です。展覧会では、言葉の存在や意味を問い直しながら、アートがどのように私たちの思考に影響を及ぼすのかを考察します。

アートの背後にある問い



「言葉の供養」というテーマのもと、今子青佳は言葉が発せられた瞬間からどこに消えていくのか、また、どのように私たちの記憶に残るのかを探究します。彼女の作品は、過去の名作やパフォーマンスアートからインスピレーションを受けており、観客に言葉の存在を再考させる試みです。特に印象的なのは、過去のアーティストたちが実施してきた燃やすパフォーマンスとの対比です。

展覧会の内容



今回の展覧会では、彼女の作品の中で人間と文字の関係性が探求されます。2022年に東京で行われた前回の展覧会では、筒井康隆の小説「残像に口紅を」の全文を約200枚の全紙に書き写し、その存在としての文字を消していく過程が描かれました。この作品は、読者が文字を消し去ることによって、存在がどのように変化するのかを示すものでした。

新しい個展では、その意思を踏まえた上で、文字を燃やす映像作品や、燃やした後の風景を描いた平面作品が展示されます。この作品において、文字が消えていく過程は単なるパフォーマンスにとどまらず、観客に深い思索を促すものとなります。

言葉を燃やすことの意味



今子青佳は、言葉を燃やすこと自体が人間の存在に対する挑戦であると捉えています。自身の手で作品を消去することは、ある種の自殺的とも言える行為であり、文字と生を見つめ直す重要なプロセスです。彼女の作品は、単なるアートではなく、観客に対して強いメッセージを伝えます。もし言葉が存在しなければ、私たちは一体何を思い、感じ、記憶するのでしょうか。

奈良市での作品へのアクセス



展覧会は、京都では2025年3月3日から11日まで、東京では3月20日から31日まで開催されます。会場の詳細は以下の通りです。
  • - 京都
無休:14:00~19:00
monade contemporary
京都市東山区月見町10-2 八坂ビル地下1階
  • - 東京
火・水定休:14:00~20:00(土日祝は13:00~)
本で旅する Via
東京都杉並区天沼3丁目9−13

この個展は、今子青佳が自身のアートの未来をどう見つめているのか、そして私たちの存在について何を伝えようとしているのかを考える貴重な機会となるでしょう。

会社情報

会社名
三人之会
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