INISOFT、新しいAI字幕機能「INI AI Subtitle」を発表
INISOFTが提供する「INI Live Streaming Platform」に、AIを活用した字幕機能「INI AI Subtitle」が登場します。この革新的な機能は、2024年10月1日からベータ版が提供される予定です。これは、特に国際的なイベントやコンサートのライブ配信において、複数の言語に対応した字幕を自動的に生成することが可能になります。
開発の背景
INISOFTは、これまで数多くのイベントで「INI Live Streaming Platform」を通じてサービスを展開してきました。特に、2020年以降はK-POPコンサートのライブ配信に力を入れ、世界中のファンにリアルタイムで映像を届けてきました。しかし、イベント中のアーティストの会話が特定の言語に限定されるため、一部のファンにとっては満足できる体験を提供できていなかったのです。
そのため、通訳を通じた字幕提供を始めましたが、対応言語の増加と字幕作成に必要なスタッフの負担が課題となりました。そこで、AIを用いて字幕の作成・翻訳を支援する「INI AI Subtitle」が誕生しました。
「INI AI Subtitle」の特徴
1.
多言語対応の言語設定
- このシステムによって、配信時に利用する言語設定を12言語まで設定できます。具体的には、日本語、韓国語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、タガログ語と広範囲にわたります。特定の専門用語や人名についても、単語辞書を作成し誤認識を防ぐことが可能です。
2.
運営側による字幕確認システム
- AIによる字幕認識や翻訳結果を事前に運営側が確認し、修正することができます。これにより、配信精度を高めることが可能です。遅延時間の設定もできるため、少人数での対応も実現します。
3.
正確な字幕表示の同期
- AIは音声のタイミングを正確に記録し、音声が発生した瞬間に字幕が表示されるよう設定されています。これにより、視聴者はより自然な視聴体験を享受できます。
4.
テキスト単位での操作
- 質問ではない音声が認識された場合、運営側で字幕の表示を管理することもでき、アーティストの歌唱中などに自動的に字幕をオフにすることが可能です。
5.
見逃し配信
- ライブ配信が終わった後の見逃し配信でも字幕を利用することができ、さらに多くの視聴者へサービスを提供することが可能です。
Inter BEE 2024への出展
INISOFTは、2024年11月13日から15日に幕張メッセで行われるInter BEE 2024に出展し、「INI AI Subtitle」を搭載した「INI Live Streaming Platform」のデモを実施します。この機会にぜひお立ち寄りください。
この新機能が、多様な言語を持つ観客に新たな体験を提供し、ライブ配信の可能性を広げることが期待されています。INISOFTの革新に注目です!