ウアイヌコㇿ会議の開催
2025-03-28 16:22:26

北海道白老町で初開催されたウアイヌコㇿ会議の意義と未来への展望

北海道白老町での初開催ウアイヌコㇿ会議



2025年1月、北海道の白老町に位置するウポポイ(民族共生象徴空間)で、全国の高校生を集めた「ウアイヌコㇿ会議」が初めて開催されました。これは、アイヌ民族文化財団による「ウポポイ誘客促進戦略」の一環として実施され、共生社会の実現に向けた熱い議論が交わされました。

イベントの概要



この会議には、全国から14校、78名の高校生が参加。道内の高校生が35名、道外から43名が集まり、前日にはウポポイ内での事前プログラム、翌日のエクスカーションも行われました。参加者たちは、共生社会というテーマについて多角的に意見を交換しました。

参加した生徒たちの感想には、「道外の生徒と交流できたことで、自分自身の発信力が向上した」といった声があります。この意見からも、彼らの学びが単なる知識の獲得を超えたことが伺えます。「世代を超えて共生について考え続けたい」という意欲も、多くの生徒から聞かれました。

ウアイヌコㇿの意味



「ウアイヌコㇿ」とは、アイヌ語で「互いに尊敬し合う」という意味です。この会議では、道内外の高校生が多様な価値観を尊重しながら、自分たちの役割を考えました。特に共生社会の実現に向けて、各校の学生による発表が行われ、ヒアリングを通じて新しいアイデアが生まれました。

交流とシンポジウム



会議では、さまざまな企業のプレゼンテーションや講演も行われ、先住民族の視点からの事例が紹介されました。オーストラリアやハワイの参加者によるお話は、参加した高校生たちに新たな視野を提供しました。「自分たちの行動を見直し、次に何ができるか考えさせられた」と感銘を受けた生徒も多かったようです。

グループに分かれて企業が提示したテーマに基づく議論も行われ、高校生たちは共生社会の実現に向けた具体的な提案を発表しました。これにより、各生徒が実際に行動できるアイデアを学ぶ貴重な機会となったのです。

エクスカーションでの体験



会議の翌日には、北海道ボールパークFビレッジ内で農業経営シミュレーションゲーム「AGRI QUEST」に挑戦し、参加者同士の絆を深めました。こうした体験を通じて、お互いの価値観を理解し合い、共生社会が実現できる可能性を広げました。高校生たちは、単に議論をするだけでなく、実場面を通じて学びを深める貴重な経験を得ていました。

参加者の声



学校側からのコメントでは、「異なる地域の友達と価値観を共有できたことが大事で、特にアイヌ文化に対する理解が深まった」との意見が寄せられました。生徒自身も「他校の意見を聞くことで、さまざまな視点から学べた」と振り返りました。これにより、全員が共生社会について考える重要性を再認識しました。

結びに



ウポポイでは、今後も若者たちの学びを支援し、創造性を発揮できる場を提供し続ける計画です。ウアイヌコㇿ会議は、世代や地域を超えて若者たちが繋がり、共に学ぶ意義を証明する場となりました。これからの活動が、より多くの人々に共生の価値を伝えていくことが期待されます。


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会社情報

会社名
公益財団法人アイヌ民族文化財団
住所
北海道札幌市中央区北一条西7丁目プレスト1・7 5階
電話番号
011-271-4171

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