ストレスと働き方
2019-02-28 14:01:00
大企業での働き方のストレスと制度活用の実態を分析した調査結果
働き方に関する取り組みで、特に大企業に焦点を当てた調査結果が発表されました。この調査では、従業員数や企業の規模によるストレスの感じ方と、働き方に関する制度の充実度、またその制度に対する理解度について分析が行われています。
調査結果によると、従業員が感じるストレスの度合いは企業の規模によって異なり、従業員数が増えるほどストレスを感じる人が多いことが判明しました。全体で見ると、約62%の調査参加者が何らかのストレスを感じていると回答し、特に501名以上の大企業においては72.2%がストレスを抱えていることがわかりました。大企業ほど制度は整っているものの、制度の活用に対する理解度が低いという実態も明らかになっています。
具体的に、勤務環境の改善やワーク・ライフ・バランスの実現に向けた制度は大企業ほど充実されていますが、制度を上手く活用できていないことが明らかになりました。全体として、「制度が充実している」と答えたのは僅か23.6%であり、特に従業員数501名以上の企業では52.7%に達しましたが、企業が用意した制度が必ずしも有効に活かされているわけではありません。
また、従業員の健康維持に関する興味でも、最も関心の高いテーマは「ストレス対策」で48.9%に達しており、次いで「メンタルヘルス」が43.7%と続きます。特にストレス対策に関しては、20代から50代までの男性の半数以上が関心を寄せていることが示されています。
調査ではさらに、日本とUS/UKの違いも明らかになりました。日本ではストレスが高いと感じる割合が非常に高く、約62%がストレスを抱えていますが、US/UKではその割合は約3割と大きく異なります。これに加え、ストレスを受けた際の行動パターンも異なることが確認されました。日本では「寝られなくなった」が最も多く、続いて「感情的になった」が25%を超える一方、US/UKでは「新しい仕事を探す」が60.3%に達し、ストレスに対する応答が文化的に異なることも浮き彫りになりました。
このように、企業の規模によりストレスを感じる割合や制度活用の理解度が異なる結果が出たことは、企業において率先してストレスマネジメントを考えていく必要があることを示唆しています。特に大企業は制度を整備するだけでなく、従業員が実際にそれを利用できるように導く取り組みが求められています。今後、企業が抱える課題は、従業員のストレスを軽減し、健康的な働き方を実現するためにどのような対策が必要か、そしてそれをどう実行に移していくかにかかっていると言えるでしょう。
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