派遣社員の意識調査から見る仕事選びの価値観の変化

派遣社員の意識調査から見える仕事選びの変化

株式会社ウィルオブ・ワークが実施した最新の派遣社員に対する意識調査は、今回で3回目となり、多くの興味深い結果が得られました。この調査は2025年の3月に行われ、2,557名の派遣社員からのデータを元にしています。ここでは、派遣社員の仕事選びの意識やキャリアに関する意識の変化について紹介します。

派遣を選ぶ理由の推移

派遣社員がこの働き方を選んだ理由の一つに、時給の高さが影響していることが分かりました。実際、44.5％が「時給が高いから」と回答し、次いで「すぐに仕事に就けるから」（35.8%）と「ライフスタイルに合わせた働き方ができるから」（34.3%）が続きます。このデータは、派遣という働き方が多様なニーズに応えていることを示しています。また、「正社員になれなかったから」と回答した派遣社員は8.7%と、前回の調査よりも1.8%減少しています。このことは、派遣社員自身がこの働き方をポジティブに捉えていることを示唆しています。

仕事選びの重視点

仕事選びにおいて最も重視されている点は「休日の取りやすさ」となりました。その割合は68.5%で、前回調査から6.6%増加しています。働きやすさや生活との両立を意識する傾向が強まり、休日の確保が派遣社員にとって重要な要素となっていることが伺えます。その次に「働く環境の快適さ」が57.1%を占め、やはり快適な環境での労働が求められていることが明らかです。

将来に対する意識

今後のキャリアに対する考えでは、42.5%の派遣社員が「今の働き方を続けたい」と回答しました。この数値は前回からほぼ変わらず、安定した状況を望む意識が高いことがわかります。一方で、キャリアアップや新たな職種へのチャレンジを希望する人は減少傾向にあります。この傾向は、年代が上がるにつれて顕著になり、若い世代はより積極的にキャリアを形成しようとしています。

成長支援のニーズ

派遣社員の成長支援サービスへの関心も高まっており、特に37.6%が「資格取得スクール」に魅力を感じていると回答しました。40代の respondents において、この傾向が顕著で、完全に自分のキャリアを見据えたスキルアップのニーズが伺えました。次いで「eラーニング」が30.5%の支持を集めており、時間や場所を選ばず学びたいという欲求も強いことが読み取れます。