株式会社淺沼組が温室効果ガス削減目標をSBT認定取得
大阪市浪速区に本社を置く株式会社淺沼組は、温室効果ガス(GHG)排出削減の新たな目標を国際的なイニシアティブである「SBTi(Science Based Targets initiative)」から認定されました。この認定は、パリ協定の理念に基づいたもので、気温上昇を1.5℃に抑えるための科学的根拠に裏打ちされています。
SBT認定の基準と目標設定
淺沼組が取得したSBT認定の特徴は、既存のCO2削減目標を基盤に、目標の対象範囲を広げた点です。これにより、企業としての社会的責任を果たしつつ、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが強化されます。具体的には、以下のような削減目標が設定されています。
- - Scope1 + 2:63.0%以上の削減
- - Scope3:37.5%以上の削減
ここで、Scope1、2、3とは、温室効果ガスの排出源を区分したもので、Scope1と2は直営事業による排出、Scope3はサプライチェーンによる間接的な排出を含みます。
第三者保証の取得
また、淺沼組は2024年度のGHG排出量について、ソコテック・サーティフィケーション・ジャパン株式会社から第三者保証を受けました。この措置は、データの正確性と信頼性を高め、企業の環境への取り組みの透明性を確保します。2024年度のGHG排出量は以下の通りです。
- - Scope1:20,561 t-CO2e
- - Scope2(マーケット基準):1,057 t-CO2e
- - Scope3:737,745 t-CO2e
環境への取り組み
当社の長期ビジョンは「顧客・協力会社、株主、社員の満足度の向上、および地球環境・社会への貢献に邁進する企業」とし、さまざまな施策を通じて環境負荷の低減や保全に取り組んでいます。その一環として、「GOOD CYCLE PROJECT」を推進し、環境配慮型の技術や工法の開発を行っており、これを用いた建設が行われています。
未来への展望
淺沼組は、SBTiが求めるレベルに整合したGHG排出量削減目標の達成に向けて、一層の努力を重ねていく方針です。そして、持続可能な社会の実現に貢献すべく、今後も環境への取り組みを継続的に進めていくことを誓っています。