視覚障がい者のための革新的なナビゲーションデバイス「あしらせ2」
2024年11月1日、視覚障がい者の歩行を助ける靴装着型振動ナビゲーションデバイス「あしらせ2」がビックカメラで販売されることになりました。この製品を開発・提供する株式会社Ashiraseは、本社を東京都港区に構える企業で、視覚障がい者が自立して歩行できることを支援することをミッションとしています。
販売の背景と意義
視覚障がい者が安心して単独歩行するためのデバイス「あしらせ」は、これまで数々の改善を重ねてきました。その新モデルである「あしらせ2」の販売開始は、全国のビックカメラ21店舗およびオンラインストア「ビックカメラ・ドットコム」において行われます。この取り組みにより、以前は手に入れることができなかった地域の方々に新しい体験を提供することが可能になります。
ビックカメラは、専門性と先進性を重視し、より豊かな生活を提案する企業理念のもと、あしらせの取り扱いを開始しました。視覚障がい者への配慮をもってデバイスを販売することは、まさにこの理念に適ったものと言えるでしょう。
専門スタッフによる購入環境の改善
視覚障がい者がビックカメラで「あしらせ2」を安心して購入できるよう、店舗スタッフ向けに特別な接客研修が実施されました。障害者差別解消法の改正により、事業者は障がい者に対して合理的な配慮を提供する義務を負いますが、店舗での購入に対する不安の声が寄せられています。このような背景から、視覚障がいのあるAshiraseのスタッフが直接研修を行い、実践的なアドバイスを提供しました。これにより、店舗に訪れる方々がスムーズに体験し、購入できる環境を整備しています。
体験イベントとトークショーのお知らせ
さらに、あしらせの販売開始を記念して、2024年10月21日から27日までビックカメラ有楽町店で体験イベントが開催されます。特設スペースでは、あしらせを実際に体験することができるほか、トークイベントも予定されています。特に注目すべきは、元ブラインドサッカー日本代表選手の落合啓士氏を迎えたトークショーです。
このトークショーでは、あしらせ製品の紹介や利用体験について直接聴くことができます。イベント期間中、誰でも参加可能なので、この機会にぜひお立ち寄りください。
販売店舗と今後の展望
視覚障がい者のために設計された靴装着型ナビゲーションデバイス「あしらせ2」は、全国各地のビックカメラ店舗で購入可能です。具体的には、東京都の池袋本店や有楽町店、神奈川県のラゾーナ川崎店など、全21店舗が対象です。さらに、公式オンラインストアでも購入できるため、どこにいても手軽に手に入れることができます。
このナビゲーションデバイスは、自動運転技術の応用から生まれたもので、聴覚や白杖の使用を妨げずに振動でのナビゲーションを実現しています。視覚障がい者の自立をサポートするこの革新は、これからの社会においてますます重要な役割を果たすことでしょう。
まとめ
視覚障がい者向けナビゲーションデバイス「あしらせ2」のビックカメラでの取り扱い開始は、障がいのある方々の生活の質を向上させる大きな一歩です。利用者自身の声を反映した製品開発と、安心して購入するための環境づくりが両社の協力により実現しています。今後も、より多くの方が自立して歩行できる社会を目指し、さらなる改善と展開が期待されます。