相良育弥氏のイベント
2021-09-22 14:00:04
茅葺き職人 相良育弥氏のイベント参加情報と作品展
2021年秋、茅葺き職人・相良育弥氏が、自然環境と茅の持つ文化的価値を再考するシンポジウムに登壇します。彼は長年にわたり、茅を用いた建築の振興に取り組んできました。特に、蒜山地区の草原保全活動をテーマにした『使うことで守られる蒜山の自然』というシンポジウムで、相良氏は新たな茅の使い方について話します。このシンポジウムは、2021年9月26日にGREENable HIRUZENで開催され、彼のセッションは14時から30分間にわたって行われます。
相良氏は、茅には昔ながらの美しさがある一方で、現代のニーズに適応した使われ方が必要だと考えています。彼が手掛ける茅の作品だけでなく、それによっての地域振興の効果についても説明します。また、同じく登壇する隈研吾氏設計のサイクリングセンターのかやぶきについても言及し、実際に地域でどのように茅を活用しているかを示します。
続いて、2021年10月2日には、奈良県曽爾村で『曽爾高原の未来を考えるシンポジウム』が行われ、相良氏は茅葺き職人・隅田隆蔵氏とのトークセッションに参加します。このセッションでは、曽爾地区特有の環境と、その中での茅の活用について意見を交わし、地域の新たな可能性を探ります。
さらに、相良氏と建築家・大橋史人氏の共同制作によるモニュメント『TRACING THE ROOTS 旅と手しごと』が、2021年10月7日から10日まで下北沢で展示されます。このモニュメントは、茅が持つ根源的な価値を再認識させるものとなります。それに加えて、茅を使った照明器具を制作するワークショップも10月9日に開催される予定です。このワークショップでは、古民家宿泊施設で茅葺きに関するトークセッションもあり、相良氏の実体験を元にジョイントする時間も設けられています。
相良育弥氏は1980年に神戸市で生まれ、株式会社くさかんむりの代表取締役として茅葺きの可能性を探求しています。彼の取り組みは、ただの職人業にとどまらず、茅葺きの文化が持つ新たな魅力を広める活動へと進化しています。
最終的に、相良氏と彼のチームは、茅葺きの伝統を守りながら、それを現代社会に適合させる試みを続けています。彼の活動がこの先、どのように地域に根差した変化をもたらすか、いまから注目したいところです。
会社情報
- 会社名
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株式会社くさかんむり
- 住所
- 兵庫県神戸市北区淡河町淡河1447
- 電話番号
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