富山の包装材メーカーTSKがNEFABと資本業務提携
富山県富山市に本社を置くTSK株式会社(代表取締役社長:高木 亮太)は、スウェーデンのNEFABグループ(社長兼CEO:Per Öhagen)と資本業務提携を結びました。この提携は2025年10月23日に発表され、TSKが提供する包装設計を通じてサステナブルな物流を強化していくことを目指します。
NEFABグループとは
NEFABは、包装材の設計や製造を専門とする大手企業であり、世界38か国に展開しています。こちらの企業は「GreenCalc™」という先進的なサステナビリティソリューションを提供し、環境負荷の低減を図ることを使命としています。NEFABは、様々な産業分野(データ通信、半導体、エネルギー、医療機器など)において、高度なソリューションを提供し続け、顧客と共に持続可能な未来を創造することを追求しています。
TSKの企業理念と展望
一方、TSKは「KAIZENで居心地のいい地球・社会環境を」という理念を掲げ、日々の業務改善に努めています。主に産業用の包装材やマテハン機器の設計・製造・販売を行い、顧客の現場作業効率を向上させる製品を提供しています。86年以上の歴史を持ち、日本だけでなくベトナムやメキシコでも事業を展開しています。
資本業務提携の背景
最近、企業は環境問題への対応が求められるようになり、特に脱炭素社会の実現に向けた活動が重要視されています。物流や配送に関しても、サプライチェーン全体のCO2排出量を可視化し、削減する取り組みが動き出しています。この状況を受け、TSKはNEFABの持つグローバルネットワークや技術を活かし、サステナビリティに特化した新たなサービスの提供を目指します。
提携後の取り組み
- - サステナビリティに特化した提案を強化: NEFABの独自開発ツール「GreenCalc™」を活用し、包装改善前後のサプライチェーンにおけるCO2排出量と物流コストを可視化します。これにより、持続可能で費用対効果の高い包装ソリューションを提供。
- - 大型包装の展開: NEFABの得意とする大型包装ノウハウと、TSKの緩衝材や真空成形トレイの技術を活用し、顧客のニーズに応じた高付加価値製品を提案。
- - 製品供給体制の確立: 日本、ベトナム、メキシコを中心に生産体制を強化し、グローバル市場での安定供給を目指します。
代表者のコメント
NEFABグループのPer Öhagen社長は、「この戦略的提携を通じて、日本市場でのポジションを確立し、製造業のお客様に最適なソリューションを提供する準備が整いました。」とコメントしています。また、NEFAB APACのFred Hapiak執行役員も「TSKとの提携により、コスト競争力と環境への優位性を両立した革新的なソリューションを提供します。」と述べています。
TSKの高木社長も、「NEFABとの提携によりアジア太平洋地域での事業成長が期待できます。NEFABのリソースを活用し、お客様への価値提供に努めたいと思います。」と展望を語っています。
TSKとNEFABの概要
- 本社: 富山県富山市三郷9
- 設立: 1974年(創業1939年)
- 事業内容: 産業用包装材、マテハン機器の設計・製造・販売
- URL:
TSK公式サイト
- 本社: Östra Storgatan 17B, Jönköping, Sweden
- 設立: 1949年
- 事業内容: 包装ソリューション、物流サービスの提供
- URL:
NEFAB公式サイト
この提携は、TSKにとってもNEFABにとっても、新たな市場における成長の第一歩となることでしょう。今後両社の取り組みから目が離せません。