親子で楽しむ新作絵本『おつきさま いただきます!』
最近、親子で楽しめる絵本として注目を集めている『おつきさま いただきます!』。著者は、高松市出身の絵本作家・おおのたろう氏です。彼の作品は、そのユニークな視点と優しいイラストで、多くの子育て世代から支持を得ています。この新作もまた、心温まるストーリーと美しいイラストが特徴です。
絵本の物語
物語は、夜空を見上げた親子の何気ないひと言から始まります。「今日はおつきさまがバナナみたい!」と子どもが言った瞬間、三日月の形がまるで美味しそうなデザートのように見えてきます。次の日には、その子どもの言葉からインスパイアされた「バナナが添えられた特製パンケーキ」がおうちの食卓に並びます。
このように、親子の間で「月のかたち」と「食べもの遊び」が結びつく楽しい日々が描かれています。毎晩、月を見上げて「今日は船みたいかな?」などと想像を膨らませることで、空を見る楽しみが習慣化されていきます。さらに、絵本に登場する月をイメージした料理やお菓子は、親子のクッキングタイムにもぴったりです。
科学と遊びが融合
絵本を読み進めるうちに、「見上げる空」から科学の扉がそっと開かれます。月の形や存在についての素朴な疑問を、子どもの目線で考えるきっかけを与えます。この新作絵本は、ただのストーリーを楽しむだけでなく、知的好奇心も刺激する内容になっています。
読み聞かせにも最適
『おつきさま いただきます!』は、読み聞かせにも最適です。巻末には、国立天文台天文情報センター室長の縣英彦先生による優しい月のQ&Aも収録されています。子どもたちが抱く素朴な疑問—「月は何個あるの?」「月のかたちはなぜ変わるの?」など—をわかりやすく解説しており、親子が一緒に考える良い材料となります。
おおのたろう氏のプロフィール
おおのたろう氏は、香川県高松市出身の絵本作家、イラストレーター、GIF作家です。彼は二児の父でもあり、子育てに対する深い理解と愛情を作品に反映させています。ユニークで優しい世界観を持ち、近年は赤ちゃんの日常を描いた作品が多く、子育て層のユーザーから高く評価されています。代表作には『あかちゃんあかちゃん』や『いないいないぶ-』などがあります。
書籍情報
書名:おつきさま いただきます!
著者:おおのたろう
仕様:B5変判、32ページ
定価:1,320円(税込)
発売日:2025年10月10日(金)
ISBN:978-4-416-62425-8
この素晴らしい絵本をぜひ手に取って、親子で一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。月を見上げながら、親子のコミュニケーションを深めるきっかけになること間違いなしです。